「メディアドゥ」という会社をご存じでしょうか? LINEマンガへのシステムと作品コンテンツの提供をはじめ、電子書籍の世界における流通を担う会社(これを「取次」と呼んでいます)として存在感を増している会社ですが、どんな会社なのかはあまり紹介されていません。今回は取締役の溝口 敦さんに詳しく・分かりやすくお話しいただきました。 ■メディアドゥは、電子書籍界の「問屋」 ――とても基本的なところからですが、メディアドゥとは本や出版の世界で、どんな役割をしている会社なのでしょうか? 溝口 敦(以下、溝口):一言で言ってしまえば「問屋」です。電子書籍に問屋って必要なんですか? という質問もよく頂くのですが(笑)。電子書籍はデジタルですから、仲介する物理的な「モノ」がないじゃないかと。 日本には大小あわせて3000以上の出版社があります。電子書店もAmazonやLINEマンガなど、皆さんがよく知っている