先日、ClackのTutorialの更新を始めた。ただ、公式チュートリアルということもあって、あまり熱狂的なことも書きづらい。他のプロジェクトの名前を挙げて比較するのも行儀が悪い。そんなことを意識しながら書いたので、割とよくある平凡な文章に落ち着いてしまった。 とは言え、このイントロダクションを見てClack始めたい!と思う人も少なかろうと思う。なので、非公式なイントロダクションをここに書く。 ライブラリ環境の問題点 去年の正月休みはほとんどClackを作っていた。Clackは当初とても小さなものだったけど、開発開始から最初のαリリースまで1ヶ月ほどかかった。それには理由がある。 当時思っていたことは、Common Lispのライブラリ環境の整備はとても遅れているということだった。少ないだけでなく、中には特定の処理系/OSでしか動かないものもあったり *1、ドキュメントがない、その上コード