2016年4月、世界を震撼させた「パナマ文書」。各国の首脳や富裕層など権力や富を持つ者たちが、「租税回避地=タックスヘイブン」に設立した実態のない法人(ペーパーカンパニー)などを使って資産隠しをしていた実態が暴かれた。それから2年、最近では、パナマ文書が話題に上ることは少なくなったが、私たちNHK取材班は、この文書から浮かんだ、あるタックスヘイブンの闇を深く静かに追い続けてきた。その闇とは、日本の一般市民の個人情報が何者かに盗まれたうえ、その名義で海外にペーパーカンパニーが多数設立されて悪用されているという、これまで知られていなかった現実だ。そして、私たちはようやく1つの真相にたどり着いた。「続パナマ文書」 追跡取材の記録を5回にわたって連載する。 いまからちょうど2年前の2016年6月下旬、NHKは、アメリカ・ワシントンに本部がある「ICIJ=国際調査報道ジャーナリスト連合」から、サーバ
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