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ブックマーク / macgyer.hatenablog.com (6)

  • 押井守がデル・トロを褒める理由:『勝つために戦え!監督篇』 - 冒険野郎マクガイヤー

    というわけで、自分ももう38歳だ。 この齢になると、怪獣もロボットも宇宙人も出てこない映画を観るのは時間の無駄だと思えてくる。 パシフィック・リム ブルーレイ&DVDセット (3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray] そんな自分でも、2013年に最も面白かった怪獣映画は『パシフィック・リム』であり、最も面白かったロボット映画も同作であると思うものの、最も面白かった映画が『パシフィック・リム』かと問われれば、そうではないと思うのだな。 その理由は以前のエントリで幾つか書いたのだが、主人公の物語というか動機が途中で終わってしまうのが一番マズいと思うんだよね。 具体的にいえば、香港で二体の怪獣を倒した時だ。あそこで主人公の話が終わってしまうのだな。あそこまでは最高の映画だと思うのだが、そこから何故か司令官の話になったり、親子の話になってしまうんだよね。 もっと主人公の話がみたい! 周囲から不

    押井守がデル・トロを褒める理由:『勝つために戦え!監督篇』 - 冒険野郎マクガイヤー
    sonota88
    sonota88 2014/03/09
    「でも『パンズ・ラビリンス』みたいな本筋の映画を見ると、そういうアニメ的なケレンとか全然ないんだよ。ものすごくオーソドックスでいい絵を撮ってる。もう完全にヨーロッパ映画。」
  • このゾンビ映画を作ったのは誰だ!:『ワールド・ウォーZ』と『ウォーム・ボディーズ』 - 冒険野郎マクガイヤー

    雄山「中川、今日の映画はなんだ?」 中川「『ワールド・ウォーZ』にござります」 雄山「ほう。有名なゾンビ小説映画化だな。モキュメンタリーならぬ架空のオーラル・ヒストリー形式で、ゾンビ発生による世界的危機“世界ゾンビ大戦”を乗り越えた時点から語るという、なかなかに考え抜かれた小説だったな。映画も楽しみだ」 WORLD WAR Z 上 (文春文庫) マックス ブルックス Max Brooks 中川「この中川、雄山さまの好みは熟知しておりますゆえ」 雄山「ハハハ、こやつめ。それでは、観てみるとするか」 二時間後 雄山「……このゾンビ映画を作ったのは誰だあっ!」 中川「先生、どうか落ち着いてください」 雄山「だから私はこんな下衆なシネコン映画を観るのは嫌なんだ! 人に金と時間を払わせておいて、こんなものを観せるとは!!」 雄山「ええい、我慢ならん。監督を呼べ!」 マーク・フォースター「わ……私で

    このゾンビ映画を作ったのは誰だ!:『ワールド・ウォーZ』と『ウォーム・ボディーズ』 - 冒険野郎マクガイヤー
    sonota88
    sonota88 2013/10/12
  • パヤオ勃ちぬ:『風立ちぬ』 - 冒険野郎マクガイヤー

    かつて庵野秀明は『紅の豚』について「全裸の振りして、お前、パンツ履いてるじゃないか!」「おまけに、立派なパンツ履きやがって!」と評した。その庵野秀明が主演声優として参加した『風立ちぬ』を観たのだが、宮崎駿の最高傑作ではないかと感じた。宮崎駿がパンツを脱いでいるところが良い。パヤオの立派なパンツに隠されていたチンコは、意外にもデカかったのだ。 『風立ちぬ』はとにかくエロい映画だ。「右手がメカで左手は美少女、そして口からは説教」*1が宮崎アニメの特徴であるが、作のメカニックと美少女はとにかくエロい。単にキスシーンが多くて初夜のときめきが描かれているからとか、飛行シーンが美しいからという理由からだけではない。ヒューマンビートボックスすれすれのとんでもない手法で作られたSEが単なるメカニックである飛行機や自然現象である地震を生き物のように描いているという理由もあるが、どちらのエロさも死と結びつい

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    sonota88
    sonota88 2013/08/04
  • こまけぇこたぁいいんだよ!:『プロメテウス』 - 冒険野郎マクガイヤー

    プロメテウス [Blu-ray] 『プロメテウス』鑑賞。うおおおお面白かった! キリスト教文化圏の人間が拘りがちな「人類の起源」「創始者との対決」みたいなのには全く興味無い自分だけど、そういった高尚なテーマを隠れ蓑に渾身の力でグロSFをやってやんぜ!というリドスコの魂の叫びが篭もった傑作であった。 ちょっと思ったのは、SFSF映画は似てるようでかなり違うジャンルなのだな、ということだ。 SFは現実に存在しない存在――技術文化や生物といったものが、社会や文化や人間自体にどういった影響を与えるか、みたいな考証を理屈で延々と説明するのが魅力の一つだと思うのだが、SF映画最大の魅力は現実に存在しない世界観を映像で表現することにある。独自のビジョンを理屈で説明することと、ビジョンをそのまま映像化すること、どちらにセンス・オブ・ワンダーを感じるか、というわけだ。「SFは絵だね」というのは、多分そう

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    sonota88
    sonota88 2012/08/22
  • 侵略する伊藤計劃:『伊藤計劃記録』 - 冒険野郎マクガイヤー

    伊藤計劃記録 早川書房編集部 だから「人狼」はヒットしないでしょう。ここにはマ◯チやデ・ジ・キャ◯ット、あるいはホシ◯・ルリのような「萌える」デザイン(言わば『怠惰なキャラデザイン』)のキャラクターは一切登場しませんし、アルマゲドンのような自動化された感動ドラマもありません。映画もアニメも怠惰な観客でいっぱいのこの世の中で、「人狼」の生きる場所はないのです。 だから、この映画は私が観るしかないのです(笑)。 人狼・JIN-ROH 『伊藤計劃記録』読了。 SF作家としての伊藤計劃の仕事は多くの人に認められていることと思う。実際、「ハーモニー」は日SF大賞と星雲賞を獲ったし、書に収められている二の短編――民族浄化に認識論という大ネタにらきすたネタを入れるというお茶目をやらかした「The Indifference Engine」や、単なる遊びと思いきや複製と自意識というテーマと代替わりする

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    sonota88
    sonota88 2011/09/26
  • ゲームの世界で、おれは生きる!:『アバター』 - 冒険野郎マクガイヤー

    アバター (ジェームズ・キャメロン 監督) [DVD] 人によっては悪評芬々な『アバター』観たのだけども、私は面白いと感じたよ。宇宙版ポカホンタスとかスペース・ダンス・ウィズ・ウルブスに過ぎないという声もあるけれど『スター・ウォーズ』が単なる宇宙版アーサー王伝説じゃなかったのと同じ意味で、違うと思う。劇中、ゲームのゲの字も出ないけど、この映画を語るにはゲーム文化ゲーム世代の言葉を持ち込む必要があるのではないか。なにしろこの映画が最終的に放つメッセージは「ゲームの中で、おれは生きる!」というものなのだから。 まず『アバター』という題名からして象徴的だ。この言葉の語源はインド神話で化身を表す「アバタール」にあるのだけれど、「アバター」と聞いてまず思い浮かべるのは、金にあかせて着せ替えさせたり操ったりするWiiやXbox liveのアレだ。 順にみていこう。以下ネタバレのようなネタバレでないよ

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