オランダ政府は、ロシアの情報機関員が別人になりすまして入国し、ウクライナで行われた疑いのある戦争犯罪などについて捜査しているICC=国際刑事裁判所でインターンとして働こうとしていたと明らかにしました。 オランダ政府の16日の発表によりますと、ことし4月、33歳のブラジル人になりすまして渡航してきた男が実際には、36歳のロシアの情報機関員であることが明らかになり、入国を拒否されてブラジルに送還されたということです。 情報機関員はオランダ・ハーグにあるICC=国際刑事裁判所でインターンとして働こうとしていたとしています。 ICCはウクライナで行われた疑いのある戦争犯罪などについて捜査を進めていて、オランダ政府は、この情報機関員が実際にICCで働いていれば、ロシアが必要とする情報を集めただけでなく捜査などにも影響を及ぼした可能性があると指摘しています。