タモリとウッチャンナンチャンと山田邦子は、「コイツを“面白い”と言ってたらヤバい」とキメウチされる芸人の3大巨頭だった。 人間性の変容、立ち位置の変化、世相等が働き、現在の彼ら彼女らの評価は一変している。しかしあの頃、この3組は本気でつまらなかったと思う。記憶を捏造していなければ、同世代の人たちは頷いてくれるはずだ。 特に、山田邦子に対する当たりは強烈だった。毎年、好感度調査で女性タレント1位の座をゲットする彼女に対し、「私は信じられない」と激烈な異を唱えていたナンシー関。 いや。そんなオピニオンが無くても、多くの人はアレルギーを覚えていた。フジテレビ水曜21時という素敵過ぎる時間帯を独占する『やまだかつてないテレビ』は、アンチから見ると「いい男(阿部寛、東幹久ら)を集め、山田邦子が女王様気分でいる番組」でしかなかった。 長年、プロレスファンの間で美談として語られているエピソードを紹介した