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日本はけっこう成功しているというエントリ(日本はもうダメだ論と日本の優秀な人材、日本をもっとダメな国だと思い危機感を煽りましょう、もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい 」)には、必ず「いや、でも働きすぎて日本人の幸福度は低い」という反論があります。それに対する答えとして読んでいただけると助かります。 === フランスに来て思ったのは、やっぱりフランス人は怠け者だということです。1998年に政府の決めた週35時間労働制は、月曜日から毎日8時間働くと金曜日は午前中で帰宅できることになります。もちろん同僚は5時か6時で帰りますし、土日休日に働くことはあり得ません。24時間のコンビニはありませんし、日曜日に空いているスーパーもありません。だんだん分かってきたことは、フランス人は怠惰だからこんな社会になったのではなくて、怠惰でいられる社会を未来の理想として、意識的にこの社会を作り上げてきた
フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(1/2)の続きです。公式サイトで見れる動画はフランス語なので、フランス語が分からないとつらいのですが、mixiで概要をレポートしてくれている人がいました(mixiのアカウントを持っていないと見れません)。感謝です→[mixi] パリ | フランス人から見た日本人と日本特集 (先端技術、漫画、日沈む国日本?)。このトピックの著者に同意を頂いたので、転載します。 概要と映像を共に見れるように交互に配置していきます。オススメの見方はまず、公式サイト『 Japon : le reveil du sumo ?(日本:相撲の目覚め)』で6分の1ほど見てから、下のビデオを見る方法です。公式サイトの動画は少し小さいのと、早送りや巻き戻しが出来ないので、下のビデオの方が見やす
日本に帰ったときになんとなく少し感じたことですが、日本では中国のイメージが低下していたように感じました。フランスでも中国における人権問題など、さまざまな問題は認知されていますが、歴史ある国、異文化の国としての関心や、経済的な注目度が増していると感じます。少なくともフランスでは中国産のギョーザを異文化料理として喜んで食べる人が多いと思います(普通に売られています)。農業大国フランスは牛乳は輸出するほど作っていて、中国産の牛乳は入ってきません。その他の食べ物の自給率は高く、中国のイメージが、少なくとも毒入り食物ではないこともあって相対的には、現在の日本における中国のイメージより良いのかもしれません。このエントリーではフランスにいる日本人と中国人がどんな感じで関わりあっているか、雑記しておこうと思います。 中国からは多くの中国人の留学生が来ています。中国の指導者には鄧小平をはじめとしてフランスへ
今週土曜日、パリ・オペラの近くのカフェで読書したり、ブログを書いたりしていたところ、デモ行進に出会ったので、そのときのことを書いていこうと思います。タイトルはデモ行進の横断幕に書かれていたフレーズです。 まず、デモ行進はものすごく安全に管理されていたようで、デモ行進が来るよりまえに、治安警察によって道路が封鎖されていました。青い車で、全ての道路がブロックされています。この時点でカフェの客は気づき、写真を撮ったり何がおこるか議論したりしています。ちなみにこの時点でテレビ局も到着していました。 周りの反応に耳を傾けても何がおこるか結局わからず、読書を続けていると、デモ行進が到着しました。旗を見ても何のデモなのかピンと来ず、周りの人と一緒になってデモ行進の写真などを撮っていました。 外に出てみると、やはりイスラエルの旗が燃えたり、叫んだりしている人がいました。かけ声は、「Liberté! à l
年末年始は、一年ぶりに帰国しています。現在帰国して1週間がたちました。帰国した当初の第一感触を忘れないうちに書き留めておこうと思います。まず、家族が用意してくれた寿司を食べながら見たテレビのトップニュースがすごく暗かったのに気づきました。第一のニュースが神奈川県の警官が二人組みに拳銃を奪われた事件。第二の事件は北海道のコンビニで菓子パンに待ち針が混入された事件。3つ目は世田谷一家殺人事件の続報でした。 菓子パンに待ち針が混入された事件では、リポーターがターゲットとなった菓子パンを引き裂いて中身を見せていました。弟はお気に入りの菓子パンだったらしく、もしも自分だったらと想像したでしょう。僕も口の中に待ち針が刺さった様子を想像して、血の味を感じた気がしました。 でもよく考えたら、何万とあるコンビニの中の、しかも北海道で起きた事件は多くの人にとってトップニュースにするほど関連あるものではありませ
ロシアとの戦争には国家予算の6倍以上の戦費が必要でそのうち四割、つまり国家予算2.5年分のお金を貸してくれた人物がシフという人物です。この本はシフの生涯について書かれているものではなく、第一章にシフと日本の関わり、第二章に原題「Our Journey to Japan」を翻訳したものが収められています。 日露戦争においてシフが日本に肩入れした理由は、ユダヤの同胞を苦しめるロシアを牽制するためだと言われています。しかし、投資家としてのシフはもちろん投資の採算も計算に入れていたことでしょう。 全米ユダヤ人協会会長も務めるシフという人物が、ユダヤ同胞に圧政を敷くロシアに打撃を与えたいと考え、日本を支援したことには疑いを入れない。しかし、フランクフルトからアメリカに来たドイツ系アメリカ人でありながらアメリカ金融界の頂点にた取り付いた男が、日本に肩入れすることにビジネス・チャンスを見いだしたとしても
日本のジャーナリズム、とくに記者クラブを批判した本です。本の帯には「永田町、霞ヶ関、マスコミから「史上最低のジャーナリスト」と唾棄される著者が、またもや暴いた!」と書かれています。そのとおり書かれた方にはたまらないというような内容がたくさん書かれています。wikipediaの上杉隆の記述は、著者に都合の悪いものばかりになっています。おそらくおそらく著者を嫌うものによって書かれたのだと考えられます。 日本の報道のおかしな点がたくさんちりばめられています。例えば、担当した政治家が出世すれば記者が出世するというルールがあるそうです。 たとえば、自民党のある政治家が派閥の中で力をつけて、総理総裁のポストを窺う位置に就いたとしよう。仮に、その後、見事に首相の座を射止めたら、その担当記者も同時に政治部内で出世する。(P.30)そんなルールがあれば、終身雇用の記者が担当政治家のネガティブな情報が書けるは
複数の文化に触れると物事を面白く感じられます。日々チーズとワインを味わっているフランス人が刺身のコンセプトに衝撃を受けたり、日々木造建築に住んでいる日本人が、フランスの石畳を珍しくて写真を撮ったりします。また、例えば、アフリカから来た留学生や、ロシアから来た留学生など、自分の知らない文化を背景に持った人とのやり取りは興味深いです。なぜだか地球という星に生まれて、何故だか人生で味わい尽くせないほどの数の文化が地球上に存在しています。なるべくたくさんの文化にふれて新鮮さを保っていたいと願います。 文化の違いは興味深いとともにストレスにもなります。中国のように初めて会う人に給与や住んでいる部屋の大きさを聞いても失礼にならない国もあれば、フランスのように会話の途中で視線をそらすと相手に不信感を与えてしまう国もあります。相手の感覚が自分と違ってもとっさに拒否反応を起こさないようになれる必要があります
多様な文化に触れることは楽しいことで、また異文化が混在する環境で働く能力が必要になってくると考えられます→「複数の文化を許容することがリーダーの条件になる」。文化が違うところで生活すると、思い通りに行かないことがたくさん起こります。それをなんとかやり過ごすことが最も初歩的な異文化マネジメント能力と言えるかも知れません。多少のイライラはしようがない気がしますが、耐える方法をすこし紹介します。 まず、フランスでは物ごとがゆっくりすすんでいます。例えばフランスのレジの人はまったく急ぎません。他の従業員と世間話して手が止まっていたり、システムにエラーが発生して対応のために席を立ったりすることもあります(今日、これで10ユーロの清算をするために30分かかりました!)。日本のようにコンビニで15秒で清算が済むように考えているとイライラが貯まると思います。その他、日本人からすると予想外に時間がかかること
「フランス留学の最終決断の背中を押したもの」のエントリでは最終的にフランス留学の不安を振り切った経緯を、「留学の最終的な失敗のリスクを見据えても得るものもあるから」だと書きましたが、もう一つ不安を振り切った大きな理由があります。それは、このブログを始めた理由とも密接に関わっているのですが、他人の行動に勇気づけられたということです。 まず、僕のフランスとの関わりは、ある日研究室に一人のフランス人研究者が来たところから始まります。そのころは英語もあやふやだったので、彼とは挨拶程度でした。今から考えると、そのフランス人研究者の来日はチャレンジに満ちたものだったと思います。何しろ、日本語をまったくしゃべらず、日本の文化や習慣も知らずに来日すると戸惑うことも多いはずです。また、意思疎通がうまく行かず、研究で成果が出せない可能性や、気持ちが落ち込み引きこもってしまう可能性すらありました。 結局、彼は4
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