どう考えても腑に落ちない。独フォルクスワーゲン(VW)が、米国内で販売していたディーゼル乗用車で、排ガスに関する試験をクリアするために、違法なソフトウエアを使っていたとされる事件のことだ。 違法なソフトウエアを搭載していたとされているのはVWが米国で販売した2009~2015年型の「ゴルフ」「ジェッタ」「ビートル」と2014~2015年型の「パサート」、そして傘下の独アウディが販売した2009~2015年型の「A3」のディーゼル仕様車の合計約48万2000台だ。米環境保護局(EPA)の発表によれば、これらの車種に搭載されているエンジンECU(電子制御ユニット)のソフトウエアには“スイッチ”(EPAの呼び方)が組み込まれており、このスイッチが「ステアリングの位置」「車速」「吸気圧」などからEPAの排ガス試験中であることを検知すると、ECUが「試験用」の制御ソフトウエアを走らせて、排ガスに含ま
国と個人の関係は、歴史に規定されます。 日本人が国にたいして極めて大きな信頼をおいているのは、過去において政府が(概ね)個人にとって「頼りがいのある存在」だったからでしょう。 日本ではときに、「個人は国のために存在するとでも思ってるのかな?」とさえ感じます。 昔は「お国のために死ぬ」ことが美化されてたし、最近でも「年金制度が破綻するから少子化対策をすべき!」みたいな論調があります。 私は、「個人が幸せになるために国があるのに、国が繁栄するために個人に子供産め!みたいなこと言うのって、本末転倒」と考えてるわけですが、 自由な個人生活より年金制度の方が大事だと(本気で)思っている人も、いそうだし、 何かあるとすぐに国の責任を問うたり、制度を改正しろ、国が取り締まれ! と求めるのも、裏返せば「国とはしっかりしていて当たり前」と考えているからですよね。 国への信頼感が低い場合、国民は、 ・金の現物
香港では、民主派による市街地占拠デモが継続している。 日々刻々と状況が変化しているので、この原稿が公開される時点でどのような状況になっているか予測することは難しい。だから、ここに最新動向を書こうとは思わない。 また、欧米系メディアを中心として、17歳にしてデモ隊の精神的支柱になりつつある黄之鋒さんの卓越したリーダーシップについて書かれた記事も散見する。その現実に立脚しつつも情熱的で人の心を揺さぶる言葉には魅了されずにはいられない。私も短い時間だったが彼にも話を聞くことができた。だが残念ながら、これまで世に出た彼に関する数多の記事を超える情報を手にできたわけではないし、彼の足跡にも触れたよい記事がほかにある。これも他稿に任せよう。 学生たちが、解決が困難と思われる政治的な課題に対して、冷静な判断と強い忍耐によって行動を起こしているその現場を目の当たりにすると、否応なく心動かされる。私たち日本
書店に足を運ぶと、その大きな一角を「手帳」が占めているのは珍しいことではありません。さまざまな用途、さまざまな色・デザインの手帳がそこには並んでおり、もしここから一つ選べと言われても迷ってしまうほどです。 こうした手帳コーナーのさらに一角に、あるいは自己啓発書コーナーの一角に「手帳術」についての書籍が並んでいることも珍しくありません。こうした書籍は、手帳の使い方だけでなく、手帳の選び方についても懇切丁寧に教えてくれるものです。 今回はこの「手帳術」を扱う書籍をとりあげたいと思っているのですが、その狙いは2点あります。1つは、「手帳術」を扱う書籍は、私たちの最も身近なところにある自己啓発書だということです。手帳という、誰もが持っている道具の見方・使い方を変えるだけで、日々の生活、自分自身、果ては人生までが変わると述べるのが「手帳術」関連書籍です。日常生活が気づいたら自己啓発の実験場になってい
2014年07月24日08:30 カテゴリ書評/画評/品評Psychoengineering 恐れのみを恐れよ - 書評 - リスクにあなたは騙される 早川書房東方様より献本御礼。 リスクにあなたは騙される Dan Gardner / 田淵健太訳 [原著:Risk: The Science and Politics of Fear] 2009.05.25 初出 2014.07.24 文庫化につき更新 本書こそ、今最も恐るべき一冊だ。 初の著作がこれだとは、著者恐るべき。 本書「リスクにあなたは騙される」の原題は"Risk: The Science and Politics of Fear"、直訳すれば「リスク:科学と恐怖政治」となる。そう。本書は、むしろ「機会」をも意味する「リスク」ではなく、恐怖というものそのものに関する本なのだ。 目次 - Amazonより プロローグ 第1章 リスク社
働かないアリに意義がある / 長谷川英祐 / メディアファクトリー新書 認識されているだけで200万種とされる地球上の生物の中に、ほんのわずか「真社会性生物」と区別されているものがいる。ハチやアリといった膜翅目なんかが代表格で、繁殖を専門にする個体(例えば女王バチ)と労働を専門にこなす個体(例えば働きバチ)からなる集団を作って生きている。本書はそんな真社会性生物の生物学、特に進化生物学にまつわる入門書。タイトル、さらには文中で人間社会とのアナロジーが引き合いに出されていることから、パレートの法則などとからめてビジネス書のように読まれる向きもあるようで、読み方は人それぞれでいいんだけれど、ハチやアリのお話として読むだけで純粋に面白い。 まずタイトルにもなっているように、7割ほどのアリは巣の中で普段なにもしていない。これは、アリごとに「反応しきい値」、そろそろ働かんとあかんなあとヨイショと上げ
「大前研一ライブ」は地上波ではなかなか放送できないニュースの本質や裏側、隠された因果関係を明らかにし、それらが個人や企業に与える影響を毎週詳しく解説するBBTチャンネルの会員制番組です。この番組の最新情報が受け取れるメルマガ登録はこちら。 http://bb.bbt757.com/about/ ... (詳細) 詳細を表示しない
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