私は仕事柄、ソフトウェアやハードウェアの仕様を短い文章でまとめる機会が多い。複雑に絡み合った条件を日本語で分かりやすく説明する。すべての条件を満たす短文が仕上がると嬉しい。試行錯誤を繰り返していると、カチッとはまる瞬間があるのだ。 自然科学の世界でも同じことが言える。 ニュートンの万有引力やアインシュタインのエネルギー保存法則。ワトソンとクリックの二重らせんやダーウィンの自然淘汰など。世界を端的に記述する理論は美しい。 『知のトップランナー149人の美しいセオリー』は、そのような美しい理論を集めた本。 あなたのお気に入りの、深遠で、エレガントで、美しい説明は何ですか? そんな問いに対して、リチャード・ドーキンスやジャレド・ダイアモンドなど、科学の最前線にいる巨人がお気に入りのセオリーを紹介する。 タイトルの一部はこちら。 自然淘汰による進化(スーザン・ブラックモア) 生命はディジタル暗号で