菅直人首相は12日、家畜の伝染病・口蹄疫(こうていえき)の被害が全県規模に広がっている宮崎県を訪問した。首相の同県入りは、今月1日の鳩山由紀夫前首相に続き2回目。菅首相は就任の翌日には全閣僚で構成する口蹄疫対策本部を開催、さらに現地に行くことで、口蹄疫対策に全力を挙げる姿勢を強調するねらいだ。 菅首相は12日朝、自衛隊機で羽田空港を出発し、宮崎空港に到着した。鳩山前首相は県庁のみを訪問しただけで帰京したが、今回は到着後すぐに宮崎市内の畜産農家を訪ねて消毒状況などを確認。その後、首相は県庁で東国原英夫知事や関係する市長、町長らと意見交換し、現地対策本部を激励する。 口蹄疫被害は、9日に全国屈指の畜産地域である県南部の都城市でも感染を確認。11日までに被害が県北部の日向市、宮崎市を含む全県規模に広がった。11日現在、県内での感染疑い・確認例は5市5町の287カ所。殺処分対象の家畜は19万4