深刻な状況が続く東京電力福島第1原発で、震災発生から敷地内にとどまっている第1原発企画広報グループの村田泰樹さん(44)が6日、共同通信の電話取材に応じ、施設の状況などを語った。 村田さんは震災が起きた3月11日から、第1原発敷地内にある「免震重要棟」と呼ばれる2階建ての中にいる。数少ない窓は鉛の板でふさがれた。窓から施設内に放射線が入るのを防ぐためだ。免震棟付近では一時、毎時約3千マイクロシーベルトの高レベル放射線が検知されたこともあり、線量管理は厳重。だが、村田さん自身に累積された被曝線量については、何度尋ねても「言えません。個人情報でもありますし…」と繰り返した。 震災からしばらくはクラッカーなど1日2食だったが、今は菓子パンやバランス栄養食品も届き1日3食に。最近、5日連続で働くと1日休みが取れるようになった。