気象観測が発達する明治以前、江戸時代には、荒天を 呼ぶ言葉は「嵐」と「台風」しかなかった。 で、「嵐」と「台風」の定義境界は曖昧であり、 どっちも「嵐」として、人々は荒天対策した。 で、明治以降、気象観測が進み、台風に厳密な定義がなされた。 「風速17.2m以上の熱帯低気圧」 この定義に該当しない熱帯低気圧は「弱い熱帯低気圧」とされ、 また風速上は該当しても、温帯低気圧は「単なる低気圧」とされた。 台風来襲はモンスーンの日本の「定例イベント」となり、 人々の意識の中でも、各種の制度上も、「台風対策」が組み込まれた。 「台風が来た場合の、学校休校対策、連絡網」とか。 しかし、「風速は強いが、性格が熱帯性でない低気圧」は、 その実力(?)に拘らず、「雑魚のような弱小温帯低気圧と同じジャンルにカテゴライズ」されてしまった。 なので、人々も、温帯低気圧起因の「嵐」に対して「警戒する行動習慣」が根付