救助現場近くのキャンプで、作業員の家族の話を聞くイトゥラさん=コピアポ、平山写す 南米チリ北部の鉱山の落盤事故で、救助グループの一員である心理学者が、地下に閉じ込められた作業員33人の心理状態を観察・分析しながらケアにあたっている。地下から送られてきた映像や家族にあてた手紙などから心理状態が把握できるという。 心理学者アルベルト・イトゥラ氏は毎日、救出現場に待機し、閉じ込められた作業員たちと電話で話せるようにしている。声の調子を聞くほか、録画された映像で作業員たちがどんな体の動きをしているか、話す内容と表情に一貫性があるかどうかなどを観察している。また、手紙の筆跡や筆圧などからも精神状態が分かる。イトゥラ氏によると、作業員らの精神状態は「驚くほど、健全」という。 地下の33人は、全体をとりまとめるリーダーや精神的な支えになる人、雰囲気を盛り上げる役割の人のほか、読みたい本を送るよう地