印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力 東京電力の広瀬直己常務は30日、原発事故の損害賠償請求書の記入を助ける手引をつくり、10月初旬に被害者へ送ることを明らかにした。東電が作成した請求書は60ページ近く、案内冊子も156ページと分厚い。被害者から批判が出ているが、東電は請求書を簡略化せず、手引で対応する。 手引は1、2ページ程度。「避難先は避難所か、ホテルか」「一時帰宅時に家財道具を持ち出したか」など10項目ほどの質問を設け、該当する選択肢をチェック。そのうえで東電から窓口や電話で説明を受けながら、請求書に記入する。説明要員は現在の600人を1700人に増やす。 広瀬常務は「社内での手続きや機械処理を考えてつくり、記入する側に思いをはせることができなかった」と釈明した。