Photo:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Yurt_in_Tos_Bulak.jpg?uselang=ja 18%を超えて世界トップをひた走るGDP成長率・煙で30m先が見えず、10人に1人を殺す深刻な大気汚染・山の裏側まで無秩序に住居が拡がり続ける首都―。 これは他でもない東アジアの国、モンゴルで現在起きている地殻変動です。 ここで中学・高校の社会の教科書を繰ってみましょう。 教科書によると、かつて地方で遊牧を営んでいた人々が「家族ごと首都ウランバートルへ移住・定住」しているとの記述があります。*1 実際、1998年当時65万人に過ぎなかったウランバートルの人口は現在130万人に達し、その数はモンゴルの全人口280万人の約半数にのぼります。 また、近年のウランバートルの人口増加率は2000年以来年平均およそ4%と、日本の高度経済成長期の三