米Microsoftのおかげで、わたしは10歳若返った気分だ。もしかして今って1998年? どうにもそう思えてならない。 Microsoftが再びWebブラウザを一新しようとしている。Microsoftがブラウザにこれほど集中し、実行力、コミュニケーション力を発揮しているのを見るのは、1996年から1998年にかけて、同社がNetscapeを相手にブラウザ戦争を繰り広げ、そして勝利したとき以来のことだ。 だが、わたしが1998年に受けた印象とは違っている部分もある。いい意味での違いだ。10年前、MicrosoftはWindows 98へのInternet Explorer(IE)のバンドルをめぐり、米連邦政府と争った。Microsoftはサードパーティーを不当に軽視し、ブラウザ市場で競争上の優位を獲得しようとしたのだ。だが2008年の今、同社のアプローチは驚くほど違ったものになっている。