電子書籍の制作は、まだベストプラクティスが存在しているわけではなく、どこも試行錯誤を繰り返している。本稿では、電子書籍の制作や出版を手掛けるタルク・アイティーの谷川耕一代表取締役社長が考える現場の苦悩を紹介する。 (当記事はブログ「むささびの視線」から一部編集の上、転載したものです。エントリーはこちら) 前回、「電子書籍の種類 リフロー型編」でリフロー型の電子書籍について書いてから、ずいぶん時間が経ってしまった。今回はリフローしないデザイン固定型の電子書籍について整理したい。 その前に、前回のリフロー型で1つ大事なものを忘れていた。日本語で縦書き表示ならこれだろうというのが、青空文庫形式だ。iPadならi文庫HDというアプリケーションで閲覧できる。 このi文庫HDは良くできており、文字の大きさはもちろん、フォントも変更可能だ。縦書きの右開きでも横書きの左開きでも対応でき、しおり、検索機能も
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