近畿日本鉄道は、来春に近鉄賢島駅(三重県志摩市)と阪神電気鉄道の三宮駅(神戸市)を結ぶ直通特急の運行を始める方針を決めた。当初は今春の運行開始を目指していたが、両社の料金制度の違いなどから協議が難航していた。団体旅行扱いで随時、臨時便を運行する。阪神は特急“無料”ゆえ…1年遅れ、団体臨時便で決着 近鉄の小林哲也社長が16日までに、産経新聞のインタビューで明らかにした。 近鉄と阪神は平成21年3月、阪神なんば線の開通で近鉄奈良-阪神三宮間の相互乗り入れ運転を開始。賢島-三宮間の直通特急は、なんば線のネットワーク効果の目玉として当初は25年春の運行を目指していた。 だが、料金設定をめぐって、近鉄は運賃に特急料金を上乗せする方向で調整したものの、特急料金のない阪神と交渉が難航。伊勢神宮(三重県伊勢市)の「式年遷宮」がクライマックスを迎えた10月にも間に合わなかった。 結局、同区間で近鉄特急を投入