概要 Secureworks®のカウンター・スレット・ユニット(Counter Threat Unit™ (以下、CTU)) のリサーチャーは、2018年以降、日本の組織において標的型ランサムウェアインシデントが増加していることを確認しています。標的型ランサムウェアインシデントでは、攻撃者が標的型攻撃で用いられる攻撃手法を応用し、標的組織内の複数のシステムへと侵害範囲を拡大するため、従来のランサムウェアによるインシデントよりもはるかに大きな被害をもたらします。 標的型ランサムウェアインシデントでは、従来のランサムウェアインシデント対応とは異なる対応策が必要となります。しかしながら多くの組織では、標的型ランサムウェアインシデントに対する準備が不十分です。有効なバックアップ方法を実践していない組織が被害を受けた場合には、暗号化されたデータを復号するツールを得るために、攻撃者に身代金を支払うかど