先週初めに、中国政府当局からTVなど各メディアへのラッパーへの出演を見合わすよう要請された件が、大きな話題となった。 マスメディアではヒップホップシーン全体への規制かという報道も出たが、実態はラッパーPG Oneと女優・李小璐の不倫報道から、PG Oneのリリックに薬物使用をほのめかすものや、女性蔑視的な表現があることが問題となり、中国唯一の公式な全国婦女組合連合である中華全国婦女連合会の機関紙などがPG Oneを批判したため、PG Oneの楽曲は配信サイトから取り下げられ、TV番組の出演もキャンセルとなった。さらにその余波を受けてTV出演を行っていたGAIやVaVaも出演がキャンセルとなった。 PG Oneのスキャンダルから始まったこの問題、果たして中国はヒップホップ自体を規制しようとしているのだろうか?中国の国内で活動するDJやクラブオーナーなどに、その影響を聞いた。 取材・構成 :