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ReviewとDubに関するtxmx5のブックマーク (35)

  • KRM & KMRU | ele-king

    荒廃した都市の深淵から深く、そして重厚に響く強烈な音響。アンビエント、ドローン、ノイズ、ヴォイス、工業地帯の音、いわばインダストリアル・サウンド、そしてエコー。それらが渾然一体となって、崩壊する世界の序曲のようなディストピアなムードを醸し出している。このアルバムにおいて、ふたりの才能に溢れたアーティストが放つ音は渾然一体となり、さながら都市の黙示録とでもいうべき圧倒的な音世界が展開されていく……。 といささか煽り気味に書いてしまったが、このアルバムの聴き応えはそれほどのものであった。ザ・バグことケヴィン・リチャード・マーティン(KRM)と、〈Dagoretti〉、〈Editions Mego〉、〈Other Power〉などの先鋭レーベルからリリーするナイロビのアンビエント・アーティトのジョセフ・カマル(KMRU)によるコラボレーション・アルバム、KRM & KMRU『Disconnect

    KRM & KMRU | ele-king
  • ALCI & snuc | ele-king

    東海地方を拠点に全国各地を飛び回り活躍するラッパー、ALCIとDJ/ビートメイカー、snucの11曲入りの共作の主題は明確──レゲエ/ダブとヒップホップの融合だ。アフロの要素を散りばめつつ、ルーツ・レゲエあるいはナイヤビンギ、UKのダブを、ある意味では忠実に吸収して表現している。レゲエとヒップホップという組み合わせ自体はいつの時代もつねにいろんな形であるものだが、彼らのルーツとなる音楽へのストレートな向き合い方が作の最大の魅力で、それがラップの力強さとメッセージを際立たせている。 1989年にブラジルで生まれ、日で育ったALCIは、特定のビートメイカーとがっぷり四つで組んだソロ・アルバムをすでに3枚発表している。エレクトリック・ピアノの音を多用しジャズを基調としたISAZとのファースト『365』(2018)、すべての曲でブラジル音楽をサンプリングしたUNIBALANCEとのセカンド『獏

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  • Andy Stott | ele-king

  • KODAMA AND THE DUB STATION BAND | ele-king

  • Khruangbin | ele-king

    ただいま人気絶頂のクルアンビン、いまもっとも魅力的なバンドであることは間違いない。まずはギター、リヴァーブをこれでもかと効かせながら、タイ音楽や中東あたり特有のコブシの入ったメロディを弾く。彼のギターがこのバンドの音の目印だ。そしてベース。いちばん目を引くちょっと派手な出で立ちの彼女は、じつにツボを得たベースを弾いている。ドラムも同様。かなり安定している。見た目このバンドは色物っぽいのだが、じつはじつは、かなりしっかりとした演奏力がある。ライヴの動画を見るとエンターテイナーとしての動きもプロフェッショナルだ。いい意味でアメリカのバンドっぽい、おそらく場数も多く踏んだ実力派だ。 家に客人が来て、酒を飲んで話したりしているとき、そのときどきによってかける音楽を考えてしまうものだが、ここ最近でいえばクルアンビンほど汎用性の高い音楽はない。ありがたいことに、いまのところパーフェクトにみんなが「これ

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  • Lee "Scratch" Perry | ele-king

    On-U Sound / ビート Tower HMV Amazon iTunes 野田 努、高橋勇人 Photo by Daniel Oduntan Jun 03,2019 UP たったいま6月末売りの紙エレキングの「日音楽」の特集号を編集している。そこで問われるのは、海外からの影響と土着性との関わりの問題だ。土着性はどのように意識され、海外の影響をどのように取り入れるか。たとえば70年代までのはっぴいえんどからシティ・ポップまでの系譜であれば、アメリカをどこまで受け入れそれをどう日と混ぜるかということで、これがまんま100%アメリカであればまったく面白くないことは、たとえばジャマイカの音楽を聴いているとよくわかる。 ジャマイカの音楽は同じようにアメリカ音楽(こと黒人音楽)の影響下にあるが、これがアメリカのR&Bやソウルの模倣に過ぎなかったら、世界の音楽ファンはジャマイカの音楽に目

    Lee "Scratch" Perry | ele-king
  • Nubiyan Twist | ele-king

    ここ数年来のサウス・ロンドンのジャズ・ミュージシャンたちの活躍により、UKジャズとエレクトロニックなクラブ・サウンドの結びつきも再び活性化しているようだ。こうした結びつきはかつてのアシッド・ジャズの頃からあり、その後ウェスト・ロンドンで起こったブロークンビーツ・ムーヴメントもジャズとクラブ・サウンドが交差していた。当時活躍していたディーゴやカイディ・テイタムなどは、このところの新作で再評価の気運を高めているが、ヘンリー・ウーやテンダーロニアスあたりは、そうしたブロークンビーツ・ムーヴメント時代の空気をいまに継承するアーティストである。そしてジョー・アーモン・ジョーンズとマックスウェル・オーウィンの『イディオム』、モーゼス・ボイドの『アブソリュート・ゼロ』など現在のエレクトロニック・ジャズの傑作が生まれ、シャバカ・ハッチングスの参加するザ・コメット・イズ・カミングの新作もさらにエレクトロニッ

    Nubiyan Twist | ele-king
  • Ariwo | ele-king

  • Babe Roots | ele-king

    イタリアの2人組ベイブ・ルーツを知るキッカケは、レーベルやWebマガジンなど多角的に活動している、〈Electronique.it〉のポッドキャストだった。そこに提供したミックスでふたりは、ジャッキー・ミットゥ、ホレス・アンディー、リズム・アンド・サウンドらの曲を接続し、メロウなグルーヴと小さじ一杯のトリップをもたらしてくれた。さらに面白いのは、ベイブ・ルーツというユニット名だ。このミックスを紹介する記事に提供されたアーティスト写真がベイブ・ルースだったから、“そういうことか……”とすぐ察しがついた。こうしたストレートな遊び心は嫌いじゃない。 というわけで、ミックスを聴いたあと、さっそくふたりの作品を手に入れた。手始めに購入したのは、2016年に〈Rohs!〉からリリースされたシングル「Dub Sessions 1」。先述のミックスから、ダブ/レゲエの要素が顕著なのだろうと予想していたが、

    Babe Roots | ele-king
  • Idris Ackamoor & The Pyramids | ele-king

  • Leslie Winer & Jay Glass Dubs | ele-king

  • Marsesura / Uwalmassa / Wahono | ele-king

  • Khalab | ele-king

    ひと言で言えば、ぶっ飛ばされますね、これは。トーキング・ヘッズの『リメイン・イン・ライト』から歌メロを削除して、あの音響のみを凝縮し、さらにダブ・ミキシングを加えて、高速で再生してみる。アフロ・ファンクのえもいわれぬエコーとグルーヴ。ポリリズミックな武装。圧倒的なトランス・ミュージック。 いまでもまだ、アフロ・ミュージックのフレーズ/リズム/音色を取り入れているエレクトロニック・ミュージックには多少はもの珍しさという価値があるのかもしれない……いや、もうないか。ま、なんにせよ、しかしDJカラブのこれ──その名も『ブラック・ノイズ2084』は、記号的にアフロを取り入れているから面白いというわけではない。情報をかき集めて作ったものであることはたしかだろうが、小手先で作った音楽とは思えない濃密さと説得力がある。雑性の高いサウンドだが、すべての音は有機的に結びついているし、そのすごさは下調べを要

    Khalab | ele-king
  • Jay Glass Dubs | ele-king

    忘れがちなことだけれど、2012年あたりのオリジナル・ヴェイパーウェイヴの特徴のひとつにスクリューすることがあった。スクリューというのはですね、2000年に夭折したヒューストンのヒップホップDJ、DJスクリューが編み出したテクニックで、再生の回転数を下げることで得られる効果を駆使すること(一説によれば咳止めシロップの影響下による)。ゴーストリーな音声などはその代表例だが、スクリューは面白いことにヒップホップ・シーンの外部であるLAのアンダーグラウンドなインディ・ロック・シーン(昨年、品まつりを出したサン・アロウなんかも関わっていたシーン)へとしたたかに伝播し、そしてヴェイパーウェイヴにも受け継がれた。そうすることによって「蒸気=ヴェイパー」な感触が生まれたのだった。 スクリューは、楽曲をメタ・レヴェルで操作することによって別もの(ヴァージョン)を創造するという点においては、ダブと言えるだ

    Jay Glass Dubs | ele-king
  • Sly & Robbie Meet Nils Petter Molvær / Nordub... - VACILANDO MUSIC

  • Various Artists | ele-king

    アイスランドがイングランドに勝ったよ。ウェールズ(良いチーム!)の躍進も驚きだったが、これこそ大番狂わせだった。練習そのものが困難な雪と氷の国だ。そしてチャンネルを変えると、いかにも人の良さそうなオバマ大統領が、離脱に関してヒステリックになりすぎていると語っている。オバマ、広島まで来たもんな……。つーか、やっぱ温度差あるな。そこでぼくは思い出した。92年? 93年だったか、ジョン・メイジャー首相時代だったと思う。年は忘れた。が、その発言は忘れない。アレックス・パターソンに取材したときのこと、いまUK音楽は危機に瀕している……みたいなことを彼はいきなり言いだした。それはどういうことかと訊ねると、福祉予算がカットされ、これからミュージシャンは失業保険で生活できなくなる。これまでUK音楽が素晴らしい成果を残してきた背景には、バンドやってるフリーターも失業保険をもらえたからだと、そんな旨を彼は話し

    Various Artists | ele-king
  • Duppy Gun - Flesh Clipp'd / Sacred - Westworld | ダピー・ガン、Geddes Gengras、sun araw | ele-king

  • 『MORITZ VON OSWALD TRIO〜ミニマルダブ・ミーツ・アフロビート』

    「Sounding Lines」 MORITZ VON OSWALD TRIO ミニマルダブの祖、モーリッツ・フォン・オズワルドが、ドラマーのトニー・アレンを迎えて、モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオ名義としては4枚目のスタジオアルバムとなる「Sounding Lines」をリリースした。 トニー・アレンといえば、ナイジェリア出身で、1970年代に活動したフェラ・クティ率いるバンド、アフリカ70のドラマーとしての活躍が有名だが、後年、クラブシーンでの再評価が進み、1999年にはフランスを拠点に活動するアブストラクト・ブレイクビーツのサウンドクリエイターであるDOCTOR Lをプロデューサーに起用して「Black Voices」を発表している。さらに、2003年にも同様にDOCTOR Lのプロデュースにより「Home Cooking」をリリースしている。 モーリッツ・フォン・オズワルド・

    『MORITZ VON OSWALD TRIO〜ミニマルダブ・ミーツ・アフロビート』
  • Moritz Von Oswald Trio – Sounding Lines – Look at a basin from the top

  •  Moritz Von Oswald Trio “Sounding Lines” (2015) - three million cheers.

    ダブ・テクノ+アフロ・ビート・ドラム→ミニマル・エレクトロニック・ジャズ。 Basic Channel の創始者 Moritz von Oswald と、Sun Electric の Max Loderbauer、そこに Fela Kuti の Africa 70 でドラムを担当していた Tony Allen が加わったという構成。 ドラムがまず確固たる存在感と牽引力を放っているけれど、反復するダブ・サウンドの音圧も決して劣らず完璧なバランスで融け合い、テクノともジャズともつかないハイブリッドな聴覚刺激に結実している。 音場としてかくも統一されているのはミキシングの巧緻によるところ大。 スネアの微細な反響やバックグラウンドでたゆたうエレクトロニカなど、精妙なディテールを聴き込んで堪能できる音楽。 タイトルの付け方がおもしろい。 “Sounding Line” というのは、「鳴り響く」という

     Moritz Von Oswald Trio “Sounding Lines” (2015) - three million cheers.