高利で金を貸し付け、利息は核廃絶への寄付金を装って回収していたとして、兵庫、佐賀、新潟県警の合同捜査本部は12日、佐賀県伊万里市の宗教法人「至誠光魂寺(しせいこんごうじ)」代表の立石扇山(せんざん)容疑者(77)ら男女5人を出資法違反(超高金利)と貸金業法違反(無登録営業)の疑いで再逮捕し、発表した。兵庫県警は認否を明らかにしていない。 兵庫県警によると、立石容疑者らは無登録で貸金業を営み、2015年5~8月、京都府と宮崎県の中小企業経営者2人に計60万円を貸し付け、法定金利を超える計24万円の利息を受け取った疑いがある。 利息分は、核廃絶を願って長崎に建立する「慈愛の女神像」への寄付金と称して受領。しかし、女神像は建立されておらず、捜査本部は寄付金が実質的な利息にあたると判断した。 法人登記によると、立石容疑者は宗教法人代表のほか、長崎市にある一般財団法人「長崎女神平和公園振興会」の代表