ドイツのケルンの鉄道駅近くで、昨年大みそかに起きた外国人とみられる集団による女性を主に狙った暴行・略奪事件が、ドイツ社会に衝撃をもたらした。反移民グループが事件を利用し政府批判を強めるなか、一般の穏やかな市民の間にも不安が広がっている。 ◆移民の犯行か?市民もショック BBCによれば、ケルンの事件では500件を超える暴力行為による被害の届け出があった。ドイチェ・ヴェレ(DW)によれば、12日現在で、ケルン警察は10人の亡命申請者と9人の不法滞在者を容疑者として特定。そのうち14人はモロッコ人ということだ。 事件後すぐ、犯人はアラブ系の外国人だったという証言が出たため、「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人(PEGIDA)」などの移民や政府の難民政策に反対するグループが抗議活動を展開。それに対するカウンタ―デモも登場し、ここ数日はケルンには緊張した雰囲気が漂ったという(DW)。 ドイツのテ