逮捕の報道から2日後の9月27日付朝日朝刊4面に「放浪記」や「浮雲」で知られる作家・林芙美子の評論記事が掲載された。その見出しは「オゝ(オ)・ミステイク」。 夕刊朝日は26日付(25日発行)で、教授長女について「しっかりしたしつけをしていなかった親に責任があると思う」とした評論家・坂西志保と、運転手について「アブノーマルな面があり、教養が足りなかったことが犯行の原因」とした推理作家・木々高太郎の談話を並べて掲載した。 林芙美子の評論はどちらの指摘も「一理ある」としたうえ、運転手らの行動を歌舞伎・浄瑠璃に登場する「お染久松」=恋愛の果てに心中した豪商の娘と丁稚(でっち)=と比較。「非常にハイカラな、物質に目がくらんでいたということだろうかと思う」と分析した。