『日本神判史』(中公新書)、『喧嘩両成敗の誕生』(講談社選書メチエ)などで、中世の民衆の姿を明らかにしてきた清水克行さん。ノンフィクション作家・高野秀行さんと縦横無尽に対談した『世界の辺境とハードボイルド室町時代』『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』(ともに、集英社インターナショナル)も話題で、歴史教養番組『タイムスクープハンター』(NHK)の時代考証も手がけるなど、幅広く活躍している。清水さんの仕事場をたずねた。 執筆部屋は、ご自宅から徒歩5分ほどのアパートの一室だ。6畳の部屋で壁面は本棚、中央に机が置かれている。 「息子2人が大きくなり、子ども部屋が必要になったので、自宅の書斎を明け渡しました。2年前からこの部屋を借りています」 風呂場脇の脱衣所にも本棚があり、よく見ると、洗濯機用の蛇口があるのがわかる。「いま、お風呂場には何も収納していないのですが、活用方法を考えていま