Stability AIが画像生成AI「Stable Diffusion」を公開したのは2022年8月のこと。すさまじい勢いで発展してきた画像生成AIの1年を振り返ってみようと思います。 初めに見てもらいたいのは「これが無料でいいのか!? “爆速生成AI”がペイントソフトに革命を起こした」で紹介した、KritaとGenerative AI for Kritaを組み合わせて作成した設定資料的な画像です。 キャラクターの3面図のサンプル。Vroidで簡単な3Dで当たり(左)として、右の画像を作成する。それを元に、プロンプトや画像に描き込んだりして、最終画像を作成していく。2枚目には前面図の頭部のカチューシャや、胸部分のフリルがなかったりするが、そこに色を加筆して、プロンプトで指示すると、最終画像にそれが追加されるのをリアルタイムに確認しながら修正できる(筆者作成) Stable Diffusi
人間の描いたイラストか AI によって生成された画像かを判別する Human or AI に挑戦したところスコアが低くて悲しかったため、AI の癖を徹底的に分析して自動生成されたイラストを見抜く方法をまとめました。 大前提 はい、まず大事な話です。この記事での話は、全て判別対象のイラストが事前に「完全に人力で描かれたもの」か「完全に AI で出力されたもの[1]」のどちらかであることが確定していることを前提とします。 これが満たされない場合、例えば Twitter でたまたま流れてきたイラストを見かけた場合などに、ここで説明した特徴をもとにそのイラストが「AI 作」か「人間作」かを判別する行為は一般にナンセンスとなります。なぜなら、既に散々言われているとは思いますが、一般には両者は二分されるものではなく連続的に繋がっているものだからです。そこに明確な線引きは存在しません[2]。 ここでは判
5/3~5/5に開催された第33回世界コンピュータ将棋選手権に参加しました。 HEROZチームとして、「dlshogi with HEROZ」というプログラム名でエントリしました。 大会の概要 世界コンピュータ将棋選手権は、1990年より毎年開催されている歴史のあるコンピュータ将棋の大会です。 今回は33回目の開催で、46チームが参加しました。 第1予選、第2予選を通過した上位8チームで総当たりのリーグ戦で決勝戦が行われました。 大会の結果 決勝リーグでは最終戦で上位3チームが1敗で並び優勝を争う展開になりました。 dlshogiは最終戦で勝って、同じく最終戦で勝ったやねうら王とはSBの差で、優勝(二連覇)という結果になりました。 優勝につながったポイント 今大会では、二次予選の結果で、上位ほど強い相手に先手番であたることができるというルールでしたので、二次予選を1位で通過したことが有利に
ここ数ヶ月の間、世界中の耳目を集めているChatGPT。そんなAIが日本において、初めて国会の場で用いられたことが大きな話題となっています。今回のメルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』ではジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さんが、野党議員がChatGPTを用いて行った質問が、皮肉にも「野党不要」を証明してしまったと指摘。その納得の理由を的確かつ明快に説明しています。 ChatGPTを使った質問を行った政治家の証明した「野党不要」 3月29日の衆院内閣委員会で、立憲民主党の中谷一馬氏が人工知能(AI)を用いた対話型の自動応答ソフト「ChatGPT」で作成した質問を、岸田文雄首相に問うということがあり、それがニュースで報道されました。 中谷氏は、審議中の新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案について、「衆院議員だったら首相にどのような質問をすべきか」とChatGPTに
まさに中年の星である。昨季の勝率は3割台に落ち込み、限界がささやかれた将棋の羽生善治九段。しかし今季は一転、快進撃でタイトル挑戦も射程内。獲得100期も見えてきた。52歳のレジェンドに何が起きたのか。 【写真を見る】29年間守った順位戦A級から陥落した羽生善治 *** 「本当に調子が良いですよね。対局以外でも表情が柔らかく、笑い方が以前より明るいですよ」 とは羽生と同学年の先崎学九段である。 羽生は史上初の7冠制覇を遂げ、通算獲得タイトル数も歴代1位の99期と、史上最強との声も上がる大棋士だ。 生涯勝率も7割超と驚異的な数字を維持していたが、2016年度以降は年度勝率が5割台に落ち、昨季は3割6分8厘と初の負け越しを喫した。名人戦挑戦者決定リーグでも最上位のA級から陥落し、「もう終わった」と痛烈な批判をされることもあった。 好調の理由は? 先崎氏は言う。 「年齢による衰えは当然あったでし
人工知能を研究する非営利団体・OpenAIが開発した言語モデルである「GPT-3」は、非常に高精度な文章を生成することが可能であり、海外掲示板で1週間にわたり人間と会話したり、GPT-3が生成した記事がソーシャルニュースサイトの1位に浮上したりと話題を呼んでいます。新たに、GPT-3にアメリカの哲学者であるダニエル・デネット氏の著書を学習させて、「デネット氏の発言かGPT-3の発言かを人間の被験者に判別してもらう」という実験が行われました。 The Splintered Mind: Results: The Computerized Philosopher: Can You Distinguish Daniel Dennett from a Computer? https://schwitzsplinters.blogspot.com/2022/07/results-computerize
「CPU最強 vs. GPU最強」──進化する将棋AIのいま プロに勝利した「Ponanza」から「水匠」「dlshogi」まで:プロ棋士向け最強将棋AIマシンを組む!(1/4 ページ) 将棋のプロ棋士である広瀬章人八段向けに「最強の将棋AIマシン」を組むべく奔走する本連載。前回は、プロ棋士の間でコンピュータを使った研究が本格化していること、必要な演算装置には多コアCPUである米AMDの「Ryzen Threadripper」や並列計算の多いAI処理に向いたGPUがあることを紹介した。 今回注目するのは、「CPU計算による将棋ソフト」と「GPU計算による将棋ソフト」のいまの実力と、それにつながる技術的な変遷についてだ。 コンピュータ将棋がプロに勝った日 その技術は“AIブーム”にあらず コンピュータ将棋の歴史は長く、コンピュータ将棋協会が主催する「世界コンピュータ将棋選手権」の第1回は19
【渡辺明名人】37歳。名人・棋王・王将の三冠を保持し、現将棋界の序列1位。近年はコンピュータ将棋(AI)を用いての綿密な研究でも知られる。ほとんどの棋士を相手に勝ち越し「現役最強」とも言われるが、棋聖戦五番勝負では藤井聡太棋聖に挑戦して敗れた。 (7月某日、LINEにて、渡辺名人が研究用の新しいマシンの購入を検討しているという話になり) 渡辺 将棋ソフト用のパソコンと最新のソフト事情について教えてもらいたいんですけど。 松本 それなら水匠開発者の杉村達也さんが適任です。ご紹介しますよ。 渡辺 ディープラーニング系のソフトってなに?ってところですよ、私は(笑) 松本 ますますちょうどいい。私もそのあたり、さっぱりわからないので(笑)。ところで新しいマシンを買うのだと、たとえば藤井聡太さんみたいなモデルはCPUだけで50万円らしいですね。 松本 ということは、トータルで予算80万円ぐらいですか
SNSなどから100億枚超の顔画像を収集するAI顔認識ベンチャーに、政府当局が削除を命令した――。 オーストラリアのプライバシー当局は3日、AI顔認識サービスを提供する米ベンチャー、クリアビューAIに対し、プライバシー法違反だとして、国民の顔画像と関連データの削除命令を行ったことを明らかにした。 ソーシャルメディアなどからスクレイピング(自動収集)した膨大な顔画像をもとに、捜査機関などに顔認識サービスを提供し、国際的に物議をかもしている米ベンチャー「クリアビューAI」に対する、新たな規制措置だ。 ただ、同社は命令に対して異議を申し立てるといい、なお曲折がありそうだ。 顔認識を巡っては、オーストラリア当局の発表の前日、メタ(フェイスブック)が10億人を超すユーザーの顔画像データベースを削除する、と表明したばかりだ。 顔認識による「大規模監視」への懸念は、世界的な潮流となっている。 ●「監視さ
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おわり 二つの画像のうち、どっちの方がエッチかを選んでください。 世代交代を経るごとに、だんだんとエッチな画像が表示されるようになるはずです。 Choose the lewder one, and you can make them more lewd. You will win when the AdSense on this site is stopped by Google because of "Sexually explicit content". ENGLISH よりエッチな画像を作るために、 ぜひ色んな人に広めてください。 ツイート ・展覧会ページでこれまでの画像を公開しています。 詳しい説明 スポンサーリンク みんなの好みを学習させて、「遺伝的アルゴリズム」によってエッチな画像を自動で作るためのシステムです。 遺伝的アルゴリズムとは、あるデータを目標に近づけるために使われる
人間に近づいた時、AIに起こる問題 現在の機械に睡眠は必要ありません。 パソコンにはスリープ機能がありますが、これは別に機械に睡眠が必要なわけではなく、単に電気代節約のための機能です。 では、省エネ目的以外に機械が眠る必要とは何なのでしょうか? その変化は、生体脳を模倣したAIシステムが、私達の生活を1日中支援している機械に組み込まれたとき起きると考えられています。 この可能性はある実験中に発覚しました。 ロスアラモス国立研究所では、人間の学習行動を厳密にシミュレーションした神経ネットワークを開発し、それがどのように動作するか調査していました。 このシミュレーションで確認していたのは、見たものを学習するという行為についてです。 たとえば、子どもに見た目の異なる動物をグループ化させるという作業をさせた場合、知らない動物であってもライオンとペンギンを別のグループに分類します。 こうした見たもの
2020年8月18日にアメリカの国防高等研究計画局(DARPA)が、戦闘機F-16に搭載するAIシステムのコンテストを開催しました。その中で最も成績の良かったAIが、ベテランのアメリカ海軍パイロットとシミュレーターによる模擬戦闘を5回行った結果、5連勝しました。この結果を受けて、アメリカ海軍で飛行隊司令官を務めるコリン・ファーバ氏が、「AIパイロットが人間のパイロットよりも優れている点」について解説しています。 Navy F/A-18 Squadron Commander's Take On AI Repeatedly Beating Real Pilot In Dogfight - The Drive https://www.thedrive.com/the-war-zone/35947/navy-f-a-18-squadron-commanders-take-on-ai-repeate
現代のAI技術は加速的に進歩しており、非営利組織「OpenAI」が開発した最新AIツール「GPT-3」も最先端を行くAI技術の1つです。 米国カリフォルニア大学バークレー校でコンピュータ科学を研究しているリアム・ポーア氏は、GPT-3を利用してブログを作成し投稿し続けました。 その結果、ブログのほぼすべてをAIが書いたにもかかわらず、数万人が通常のブログだと騙されていました。しかもある記事はニュースサイトの第1位を獲得してしまったのです。 GPT-3とはどのようなAIなのでしょうか? 文章やプログラムを生成する「GPT-3」Credit:depositphotosGPT-3は「Generative Pretrained Transformer」の頭文字をとった文章生成AIであり、人間が与えた少量の材料を元に文章を自動生成できます。 OpenAIが2020年6月にGPT-3をインターネット経
1968年兵庫県生まれ。92年横浜国立大学経営学部卒業、97年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了、博士(経営学)取得。広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教授などを経て、2008年より現職。ペンシルベニア大学ウォートンスクール・シニアフェロー、経済産業研究所ファカルティフェロー、早稲田大学産学官研究推進センター副センター長・インキュベーション推進室長などを歴任。専門分野は、競争戦略とビジネスモデル。主な著作:『ゼロからつくるビジネスモデル』(東洋経済新報社)、『ブラックスワンの経営学:通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ』(日経BP社、中国、台湾、韓国の3つの国と地域で翻訳)、『模倣の経営学:偉大なる会社はマネから生まれる』(日経BP社、オリジナル版が中国、台湾、韓国、タイの4つの国と地域で翻訳)、『事業システム戦略:事業の仕組みと競争優位』(共著、有斐閣)。 事例で学ぶ「ビジ
「売れなかった」ハムサンド、カメラ50台で真相解明 高輪GW駅「無人決済コンビニ」の実力:開業から3カ月、成果は(1/3 ページ) 2020年3月14日に開業したJR山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ駅。山手線の新駅としては約50年ぶりとなるだけに注目度は高く、開業初日には多くの観光客も訪れた。その一角で、注目を集めている店舗がある。AI(人工知能)技術を活用した無人コンビニ店舗「TOUCH TO GO」だ。有人レジはなく、来店客は店内で商品を手に取り、出口付近で「Suica」などを読み取り機にかざすだけで買い物を済ませられる。 こうした無人決済店舗は、米国では「Amazon Go」をはじめ実用化された例があるが、日本では長らく実験段階にとどまっていた。そうした中、TOUCH TO GOは国内では珍しい実用化事例として小売・流通業界はもちろん、他業界からも高い注目を集めている。無人もしく
くずし字の解読は、文学や歴史学など「文系」の専門家の領域ですが、AIの開発は、日頃プログラミングやシステムの開発に携わる「理系」の研究者が得意とするところです。 そのうちの1人、国際コンペに参加した福岡県の土井賢治さんを訪ねました。土井さんはIT企業のエンジニアで、ネットオークションに出品された商品が本物か偽物かを、投稿された画像から判断するシステムの構築に携わっています。 くずし字は「存在を知っている程度」だったということで、みずから読むことはできません。そんな土井さんが今回のコンペに参加した理由を聞いてみると、意外なきっかけがあったことが分かりました。 「ラーメンの画像から店を当てるシステム」を応用できると考えたというのです。 土井さんは、SNSに投稿されたラーメンの画像がどこの店舗で出されたのかを、数万枚の画像データをもとにAIが予測するシステムを運営していて、ファンの間で人気となっ
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