3つめのセッションでは、タイプデザインコンペティション和文部門審査員を務める永原康史氏が「パラメトリック・タイポグラフィ」をテーマに講演した。 永原氏はまず、テーマである「パラメトリック・タイポグラフィ」について説明。「『パラメトリック』とはパラメータ、日本語では『変数』という言い方をする。何の変数かというと、アルゴリズムの変数である。アルゴリズムというのは『手順』と日本語では訳していいだろう。アルゴリズムとパラメータというのは、ワンセットで語られることが多い」と語り、その関係性を料理などに例えて説明。料理にとっての手順とはレシピ、変数とは塩加減や焼き具合にあたり、例えばステーキを焼くとき、肉を切って、油を引いて、塩胡椒をふるなど、変えることによって違うものができるものを変数と呼ぶと解説した。 そして、「アルゴリズム」と「パラメータ」を合わせたものがプログラミングであると続け、「プログラミ