早いもので南アフリカワールドカップが終了して3カ月がたち、新監督ザッケローニ氏も就任、じっくりした論考で知られる「サッカー批評」でもW杯の総括号が発売になった。後は正式なテクニカルレポート協会から正式に発表になるわけだが、前回2006年W杯のそれの発売は11月に入ってからだった。さすがにそれを待つと時期が遅すぎるし、ここに私なりの総括を始めてみたいと思う。 今回のサッカー批評ISSUE48の中に興味深い記事がある。おそらく日本サッカーにかかわる誰もが気にかかっていたこと、つまり南ア杯前の岡田監督“バッシング”と、大会後の「手のひら返し」に関するものだ。「メディア関係者に問う 日本代表『ベスト16』の評価」と、その後の「討論・メディアの存在意義」の2つのコーナーにおいて、それを取り上げている。 興味深いのは、「討論・メディアの存在意義」の中で広瀬一郎氏が「メディアのアカウンタビリティ(説明責