ハンガリー1部リーグで戦う日本人FWがいる。屈強な外国人選手に囲まれながら、2008−09シーズンのリーグ戦全30試合に出場して8ゴール。同国のスポーツ新聞を賑わし続けた男の名前は本間和生と言う。 2002年8月、本間の海外初挑戦の舞台はセルビアだった。その2年半後には隣国ハンガリーへ渡り数クラブでプレー。現在は古豪ディオシュジュールで背番号99をまとう。厳しい東欧のサッカーでもまれ続けながら確実に結果を残し、海外でのプレー歴は今夏で8年目を迎えた。助っ人外国人選手として、さらにFWという結果が問われるポジションで生き残るの術(すべ)とは何か。監督、チームメートの信頼を勝ち取るまでに至った道のりとは。 ――まずは海外でのプレーに至った経緯を教えてください 高校を卒業して、リエゾン草津(現ザスパ草津)でプレーしていた当時、ある知人を通して海外移籍の話が出たんです。どうやらその国はユーゴス