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ブックマーク / wsp.sponichi.co.jp (11)

  • ベテラン切りと契約社会【西部謙司】│スポニチワールドサッカープラス

    ベテラン切りと契約社会 【西部謙司】2010年12月16日 長年クラブに貢献してきたベテラン選手が、いとも簡単に「0円提示」をされる。選手をモノ扱いするようなクラブ側の態度には、ファンも怒りを感じているかもしれない。 契約の終了した選手には、移籍金が発生しなくなった。昨年から実施されている移籍の新しいルールだ。チームの顔ともいえるベテラン選手が、まだ十分働けるというのに退団を余儀なくされている背景には、新しい移籍ルールの影響があるように思える。 契約の切れた選手は自由に移籍ができる。それまで発生していた移籍金がかからないのだから、契約切れ選手は移籍しやすくなった。半面、クラブ側は違約金を払ってまで選手を獲得しようとはしなくなった。現在、Jリーグで違約金が発生する移籍はまれだ。 クラブの予算が縮小して、人件費を削らなければならなくなったとする。そのとき、契約期間中の選手についてはタッチできな

  • サッカー文化とは何か【戸塚啓】│スポニチワールドサッカープラス

    サッカー文化とは何か 【戸塚啓】2010年07月14日 7月13日18時55分定刻のルフトハンザ航空で、ヨハネスブルクからフランクフルトへ向かった。ドイツは準決勝で敗れてしまったが、機内はW杯を観戦した人や取材者でかなりの混雑だった。 僕の左隣の席に座っていたのは、スイスから取材に来ていたというカメラマンだった。通路を挟んで右側に座っていたドイツ人の老夫婦は、準決勝と3位決定戦を観に行ったという。W杯の余韻が、機内には色濃く漂っていた。 離陸した機体が水平飛行に入ると、メインのモニターでニュースが流れた。南アフリカの国営放送で流されていた決勝戦のハイライトだった。10分ほどの素材は、決勝戦当日の夜から繰り返し放送されていた。次はどのシーンなのかを、ほぼ暗記できるようになっていたほどだ。それでも、時間を持て余し気味だった僕には有難かった。周りを見渡すと、モニターを注視しているのは僕だけで

  • 選手能力任せここが限界…【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    選手能力任せここが限界… 【金子達仁】2010年07月02日 日は、参加32カ国中で最低の準備しかできなかったチームだった。チームのやり方は、大会直前になって大きく変わった。積み重ねてきたものを捨て、付け焼き刃で番に突入した。それでいながらのベスト16進出は、日選手のポテンシャルが、日人が考えていた以上に高いところにあることを証明したといっていい。選手たちには、心からねぎらいの言葉を贈りたいと思う。 だが、ここが限界だった。 いかにして点を取るかという共通の認識を持てないまま、日大会に臨んでいた。それでいながら4点を挙げることができたのは、大久保と松井、2人の九州男児が素晴らしく好調だったからである。個人で組織に穴をあける2人の存在こそが、アーリークロスという武器を捨てた日にとっての新たな、そしてほとんど唯一の武器だった。 パラグアイは、そのことをよく理解していた。そして

  • 本田に同感“日本はまだまだ途上国”【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    田に同感“日はまだまだ途上国” 【金子達仁】2010年06月27日 少し謙虚になってみよう。 イタリアの1次リーグ敗退には、それもグループリーグ最下位での敗退には、世界中が腰を抜かしたはずだ。では、前回覇者はニュージーランドよりも下手くそなチームだったのか。スロバキアよりも、パラグアイよりも個々の能力で劣るチームだったのか。 そうだ、と自暴自棄で答えるイタリア人は多いだろうが、そんなはずはないと見る第三者はもっと多いに違いない。これからはセリエAではなくニュージーランド・リーグを見る、などと考える人が、世界中にどれだけいるだろうか。 日は勝った。しかし、それは日サッカーがデンマークよりも、全敗でグループ最下位に終わったカメルーンよりも優れていたからというわけではない。残念ながら、まだ、ない。 「嬉しいけれど、何か喜べない。目標ははるか先にある」 試合後、田はそう言ったという。勝

  • 苦く悲しい「つなぎ」なき勝利【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    苦く悲しい「つなぎ」なき勝利 【金子達仁】2010年06月17日 氷雨の降りしきる国立競技場。観客の大半は在日のコリアン。水たまりで止まったボール。すくいあげた原博実の右足。1―0。終了のホイッスルが鳴った瞬間、まだ学生だったわたしは号泣した。日北朝鮮に勝った。押されっぱなしだった試合に勝った。試合のレベルはお粗末だったけれど、W杯メキシコ大会に少しだけ近づいた。嬉(うれ)しくて、信じられなくて、号泣した。 だから、喜ぶファンの気持ちは痛いほどにわかる。大いに喜んでいい。サッカーというスポーツにより深く興味と愛情を持ってもらえれば、この勝利は大きな意味を持っていたということにもなる。 わたしは、喜べない。 守って守って守り抜いたという点、そして試合自体のレベルが低かったという点において、今回のカメルーン戦と85年の北朝鮮戦は似た部分がある。だが、決定的に違っていたのは、北朝鮮と戦った

    xmx3
    xmx3 2010/06/19
    今回の岡田の戦術はすごい。でも後半30分以降どうにかならなかったの?いつかは失点するよ。2006年にトラウマを持っているからほんとに心臓発作で死ぬかと思ったよ。
  • 神戸の試練【山内雄司】│スポニチワールドサッカープラス

    神戸の試練 【山内雄司】2010年04月15日 今季の開幕前、ある雑誌の順位アンケートで神戸を降格候補とした。その理由は、クラブとして、チームとして、どのようなカラー、スタイルを目指しているのか、昨季の戦いからほとんど理解できなかったからだ。厳しい書き方になるが、神戸は「勝つため」という当たり前の前提が希薄で、「負けなかった」という事実にしがみつくネガティブさを感じさせる。降格を免れてホッとひと息。そこで「このままではいけない」と奮起するのがプロクラブとして普通の姿だと思うが、では何をすべきか、という命題に対しては曖昧なまま。それが幾年も続いている印象だ。 ナビスコカップ第2節、神戸-浦和を観戦した。リーグ開幕戦以来、勝利から遠ざかっているホームの神戸が、好調の浦和にどう挑むのか。いかなるチャレンジを見せてくれるかに期待したが、正直言ってがっかりした。 策がない。DFラインは人はいるが、自

  • 現実を知ったセルビア戦【西部謙司】│スポニチワールドサッカープラス

    現実を知ったセルビア戦 【西部謙司】2010年04月08日 意外といっては失礼だが、“セルビア・リーグ選抜”はけっこう強かった。実質的にセルビア代表の2軍にも当たらないメンバーであり、アンティッチ監督も指揮を執らないと聞いていたので、日の楽勝かと思っていた。セルビア人もそう言っていたぐらいだ。 ところが日は完敗した。組織的に守って速攻ができるセルビアにとって、日は絶好のカモだったかもしれない。日のボールポゼッションは70%を超える「異常値」を記録したが、有効な攻撃は少なかった。大きな選手に組織的にスペースを埋められると打開できず、サイドバックが高い位置をとりすぎるためにカウンターをまともにらってしまう。カウンターを受けたときの対応も相変わらず不安定だった。 これから日が対戦する相手の中で、今回のセルビアより弱いチームはない。欧州組を加えた韓国、W杯優勝候補の1つであるイングラ

  • 鹿島の強さをデータでみると…【戸塚啓】│スポニチワールドサッカープラス

    鹿島の強さをデータでみると… 【戸塚啓】2009年07月02日 J1リーグで鹿島が首位を快走している。全チームが15試合を消化した7月1日現在で、12勝2分け1敗の勝ち点38を稼いでいる。7月1日のアウェイゲームでは名古屋を3-0で退け、連勝を「8」に伸ばした。 J1が18チームによるホーム&アウェイ(34試合)となった2005年以降の成績を調べてみると、05年の15節終了時で首位の鹿島は11勝2分け2敗の勝ち点35で、06年は川崎Fが10勝3分け2敗で勝ち点33だった。07年はG大阪が10勝4分け1敗の勝ち点34で首位に立っており、昨年は9勝2分け4敗の浦和が勝ち点29でリーグを引っ張っていた。今シーズンの鹿島が、例年を上回るペースで勝ち点を積み上げていることが分かるだろう。 勝者のメンタリティを備えている。スキがない。攻守のバランスが申し分ない。決定力のあるストライカーがいる。どこ

  • [堀池巧] セットプレーから…3年前とやられ方同じ【ニッポン原論】│スポニチワールドサッカープラス

    [堀池巧] セットプレーから…3年前とやられ方同じ 【ニッポン原論】2009年06月18日 【日1―2オーストラリア】06年W杯ドイツ大会の対戦時とはメンバーも違い、単純には比較できないが、ボール支配率も上がり、うまく攻めていた分、日はレベルアップしたと思う。 ただ、ドイツ大会でもロングスローの処理でもたついて失点したのと同様に、この試合でもセットプレーから2失点した。世界で戦う上で重要な「押し込まれた試合の戦い方」ができていない。国際試合では体を張って止めなければならない場面もある。Jリーグではファウルを取ってくれるような激しいぶつかり合いでも国際試合ではファウルにならないこともある。それが勝負を分ける場合もある。 攻撃でもクロスボールを上げて空中戦を挑んでも長身差のあるオーストラリアにはかなわない。それならGKとDFの間にクロスを何度も入れて揺さぶるとか、相手が嫌がることを何度もや

    xmx3
    xmx3 2009/06/19
    世界で戦う上で重要な「押し込まれた試合の戦い方」ができていない。
  • 稲本の仕事【海外通信員】│スポニチワールドサッカープラス

    仕事海外通信員】2009年05月13日 ここに来て、稲潤一がおもしろくなってきた。 フランクフルトに所属する稲は今季17試合に出場。5月9日(土)には、アウェーゲームのハノーファー戦に先発出場した。 この日のフランクフルトのフォーメーションは4ー1ー4ー1。4バックの前に稲がワンボランチで入り、その前にMFが4人、右からマハダビキア、フィンク、マイヤー、コルクマズ、1トップにフェニンという形だった。稲仕事は中盤の底で余って、相手の攻撃を寸断することがメインだった。 「基的にはあそこのポジションで。仕事としてはトップ下に選手を置くチームが多いので、その選手を止める。あとはつなぎの起点になれるように」 稲はこの仕事をほぼ完璧に遂行した。前半7回、後半6回と次々と相手のボールをカットし続けた。ハノーファーのトップ下のポジションに入っていたのは、元オランダ代表のブル

    xmx3
    xmx3 2009/05/18
    稲本の運動量が少ないと感じる人もいるかもしれない。だが、決してバックラインの前のスペースを開けないポジショニングと、ここぞという時にこそポジションを離れてチェイシングに入る判断は抜群だった。
  • 米国戦で見たかった感動的な奮闘【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    米国戦で見たかった感動的な奮闘 【金子達仁】2008年08月11日 この負けは、責められない。 仮にわたしが、生まれて初めてサッカーを観戦する天津在住の少年だったとする。少しばかり、反日的な考えに染まっていたとする。 またサッカーを見てみたい、と思うだろう。生まれて初めて、日という国にシンパシーを覚えたことだろう。 いい試合だった。 お粗末極まりない試合でアメリカ戦を落としてしまったことで、この日の日は二律背反を覚悟して戦わなければならなかった。爆発力のあるナイジェリアのアタッカーを封じるためには、組織で守らなければならない。組織で守るということは、常に相手よりも多くの人数を割くことを意味する。 ところが勝たなければならない日は、攻撃にも人数をかけなければならなかった。つまり、相手より多くの人数で守り、相手より多くの人数で攻めなければならなかったのだ。 選手たちには超人的な活動量が求

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