UCI(国際自転車競技連合)がロードレースでの無線使用を禁止する決定を下したことに、強い反発の声が上がっています。 昨年の世界選手権でもすでに使用が禁止されており、今年に入って上のカテゴリーのレースでは使用を認めつつも、全面禁止は時間の問題です。 集団の後ろに監督が運転するチームのクルマが走っていますが、そこから無線機で選手に指示を送るということが、90年代に入ってから始まりました。今日ではそれが当たり前のように行われていて、どの選手も小型のトランシーバーを背中につけ、そこから伸びるイヤホンを耳に入れて走っています。 これとは別に、レースの中では状況を随時知らせるラジオツールと呼ばれるものがあります。取材車やチームのクルマにはこれを聞く無線機の搭載が義務づけられているのですが、この無線からは逃げた選手の名前や集団との差、さらに危険な箇所など、多くの情報が流れてきて、これを元に監督が作
自転車競技を報道する者は、まずは歴史を勉強しなくてはいけないと思っています。ヨーロッパの自転車競技にはおよそ100年の歴史がありますが、今、目の前で起きているこの2010年の事象を、長い歴史の中のひとコマとしてとらえられる人が、この世界でやって行くことができる条件だと思うのです。 自転車の歴史を学ぶということは、決して簡単なことではありません。それは環境にも大きく左右されるからです。 僕はイタリアのミラノ郊外のレズモに仕事の拠点をもっていますが、そこはエディ・メルクスが走っていたモルテーニというチームの拠点のあったところから1kmくらいのところです。 階下に住んでいる老人の一人は決して自転車ファンというわけではないのですが、それでも昔はこのあたりで多くのサーキットレース(未公認のクリテリム)が開かれ、もちろんメルクスも走ったことを教えてくれました。 近所の別の老人も、あのファウスト
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