8月15日にアメリカのマウントサイナイ医学大学の研究者たちにより『Nature Communication』に掲載された論文によれば、新しい学習内容が脳に定着するには、古い習慣にかかわる脳領域(背外側線条体)に存在する、古い習慣を担う回路を打ち倒す必要があるとのこと。 近年の脳科学の進歩により、人間を含む動物の様々な行いや感情に対応する神経回路が明らかになってきました。 快楽を担当する回路を刺激すれば、動物は気持ちよくなり、恐怖を担当する回路を破壊すれば、恐れを感じなくなります。 また集中力を担当する回路を強化すれば、記憶力が増大し、問題解決力が向上します。 しかし道具を用いる複雑な課題に対する新たな記憶が、どのようにして脳に定着していくかは詳しくわかっていません。 そこで今回、アメリカのマウントサイナイ医学大学の研究者たちは、ラットとマウスにレバーを引くとエサがもらえるという条件を学習さ