10月31日の株式市場で、不動産情報サイトを運営するオウチーノ(東証マザーズ)が値幅制限の上限(ストップ高)となる前週末比150円高(+18.7%)の952円に急騰した。前週末の取引終了後、クックパッド前社長の穐田誉輝氏が株式公開買い付け(TOB)で同社を買収すると発表し、企業価値向上への期待から買いを集めた。 オウチーノは2003年設立。不動産賃貸・売買専門のWebサイトを運営し、13年に東証マザーズに上場した。だが直近の業績は低迷しており、16年1~6月期は営業赤字を計上。買収が発表される前の時価総額は10億円以下に落ち込んでいた。 10月28日には穐田氏がTOBを実施すると発表。第三者割当増資と合わせ、穐田氏はオウチーノ株式の3分の2を取得する見通し。筆頭株主で22%を保有する井端純一社長は、株式を売却し、退任する。 同社によると、井端社長が穐田氏に資本参加を打診。穐田氏は「今後ネッ