17日午後5時57分ごろ、東京都の三宅島近海を震源とする地震があり、同島で震度5強を観測した。気象庁によると震源の深さは約20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6・2。神津島、新島、御蔵島で震度4、千葉、神奈川、静岡3県の一部で震度3を観測した。 警視庁三宅島署によると、40代男性が割れたガラスで手の指を切ったほか、90代男性と80代女性が転倒して頭などを打つ軽いけがを負った。また、島西部の伊ケ谷地区の民家1軒でブロック塀が倒壊し、都道や林道数カ所で土砂崩れが起きたという。 三宅島付近では17日、地震が頻発した。気象庁によると、午後6時15分までに震度1以上が21回あり、7回は震度3以上だった。今後も余震が続く可能性があるという。 ただ、地中のマグマの動きを推測する機器に目立った変化はなく、震源が島の火山から離れていることから、長谷川洋平・地震津波監視課長は「現時点では火山噴火の
茨城県高萩市が、東京電力から請求された3月分(2月使用分)の電気料金約500万円の支払いを保留している。市観光協会が、東京電力福島第一原発の風評被害を取り除こうと、昨年、埼玉県や群馬県などで放映したテレビCMの関連経費約540万円の損害賠償請求をしたところ、「支払いは難しい」と東電側から回答があったためという。 市観光協会長でもある草間吉夫市長は「本来、CM料は必要のない経費。問題提起のために保留という形をとった」と話している。 市財政課によると、支払期限は、市施設によって異なり、すでに支払期限が過ぎた分もある。延滞金はまだ発生していないという。 東京電力は「支払いがなければ、自治体でも電気の供給を止める可能性はある」としている。
「(原告の人々は)胸が晴れなさったろうと思います」。最高裁判決について、絞り出すように語る石牟礼道子さん=16日午後、熊本市、安斎耕一撮影「(原告の人々は)胸が晴れなさったろうと思います」。最高裁判決について、絞り出すように語る石牟礼道子さん=16日午後、熊本市、安斎耕一撮影 【木村司、安斎耕一】作家の石牟礼道子さんは最高裁判決後の16日夕、熊本市内で報道各社の取材に応じた。主なやりとりは次のとおり。 ――最高裁は溝口秋生さんの訴えを認めました。大阪訴訟は、高裁に差し戻しになりました。 判決という形で出てくる言葉は、合理的なようで冷たいですね。もうちょっと庶民の言葉に直して考えたい。「まあ、今まできつうございましたねえ」って、言うてよかそうなもんと思う。ご近所なら、そげん言いますよね。「きつか目に遭いましたなあ」って。だけど、これで(溝口さんも)一応、胸が晴れなさったろうと思います。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 [著]村上春樹 発売当日まで他の一切が伏せられていたので、このいささか奇妙な題名は、巷(ちまた)でさまざまな臆測を呼んでいた。だが、謎めいたタイトルは、この小説の内容をきわめて端的に表していたのだった。 多崎つくるは36歳、独身。少年の頃からの駅好きが嵩(こう)じて、鉄道会社の駅舎の設計管理部門に勤めている。名古屋で高校に通っていた頃、彼には男女2人ずつの、親友と呼べる仲間たちがいた。5人は、それぞれタイプはまったく異なっていたが、むしろそれゆえに、まるで正五角形のように完璧な親密さを形成した。つくる以外の4人は、姓に色が入っていた。あだ名は「アカ」「アオ」「シロ」「クロ」。つくるだけ色彩を持っていなかった。そして彼だけが東京の大学に進学した。20歳を前に帰省した際、つくるは突然、4人から一方的に絶縁を宣告される。理由はまったく思い当たらなかった。
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