Q: 別にこれという悩みもないのに、わざと何か悩んだりします。考えることがなくなって心が空白になるのが恐いんです。気を紛らわすために本を読んだりして、何かから逃げているようなのです。 A: 仏教は、ズバリ、その問題に答えようとしているんです。家庭もうまくいっている。友人関係も仕事にも問題はない。それでも何か足りないと感じる。おっしゃるように、自分ではどうにもできない何かがあるのです。 「生きるとはどういうことか、何か生きる意味があるのか」と自問すると、正直なところ、我々はただ生まれてただ生きている。それだけなのです。そう言われると、イヤな気持ちがするでしょう? 人間はそこを認めたくないのです。「何か尊いものがあるはずだ、人生は意味深い、命は素晴らしい」と思いたいのです。しかし、事実は事実です。現実を見てください。我々個人個人は、つまらないことばかりやっているでしょう? バイトに行ったら、さ