胎児が感染すると難聴や脳障害などの原因となるサイトメガロウイルスについて、厚生労働省研究班(研究代表者=藤井知行東大産婦人科教授)が、妊婦や新生児への対応マニュアルを初めてまとめ、日本産科婦人科学会を通じて全国の産科医に配布した。 すべての妊婦に対し予防法を早期に指導することを勧めたほか、感染が疑われる妊婦のカウンセリングを行ったり、産科医からの相談に応じたりする専門病院を示した。 サイトメガロウイルスは、ありふれたウイルスで、健康な人が感染しても、軽い風邪程度で済む。ただ、妊婦が感染すると、胎児に障害を起こす恐れがある。これまでの研究では、妊婦の約3割が、ウイルスを排除する抗体を持っていないことがわかっている。 現在、妊婦健診で抗体の有無を調べる検査は、ほとんど行われていない。妊娠中の感染がわかっても、胎児の障害を防ぐ方法がないためだ。妊娠中に感染が疑われるのは、妊婦の希望や、胎児の発育
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