記事一覧 大飯原発再稼働問題 安全確認の姿勢貫くべき 【論説】 (2012年5月31日午前8時53分) 夏場を前に、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題が大きく動きだした。細野豪志原発事故担当相は安全強化へ、原子力規制庁発足まで暫定的に経済産業副大臣ら政務三役を現地に常駐させる考えを表明。関西広域連合は条件付きで再稼働を事実上容認した。 本県が強く求めてきた「特別な安全監視体制」と電力消費地関西の理解の2点で前進。こうした流れに沿って、野田佳彦首相は3閣僚との会合で「立地自治体の判断が得られれば最終的には私の責任で判断したい」との考えを明確にした。関西の難関を越え、動きが一気に加速。政府は近く新たな対策を県側に提案、了承を得て来月上旬にも最終決断したい意向である。 曲折を経てきた再稼働問題がここにきて急転したのは、夏場の電力需給が逼迫(ひっぱく)しているからだ。関電