〝肩がこる〟〝腰が重い〟-こうした身体のちょっとした不調、また疲労の回復にマッサージや指圧を利用する人が増えています。いわゆるツボを刺激するだけで、あの爽快感が得られるのには、どんな秘密があるのでしょうか。今回は東洋医学の「手足のツボ」を取り上げてみました。 東洋医学では、病気をしたり、体調が不良になったりするのは、全身の「・」の流れが滞るためだ、と考えられています。「気」は目に見えない生命エネルギー、「血」は血液やリンパ液などの体液を指します。この気・血の流れる道が「」と呼ばれるもので、ツボ()はこの経絡上にあって、身体に変調が起きると、触れたときに痛みなどの反応が現れる場所を言います。言い換えれば、治療のポイントとなるものです。このツボに刺激を与えると、それが経絡に通じて、気・血の流れが円滑に戻り、それにつれて体調不良が改善されていく、というのがツボ療法の原理なのです。 ツボは経絡に沿