(前回から読む) 高島:小山さん、大学は日本大学芸術学部、通称日芸、でしたよね。 小山:ええ。 高島:なぜ、日芸を選んだんですか? 小山:その前に、うちの高校の卒業式の話をしましょう。なんと卒業式が1月31日にあるんです。 高島:ず、ずいぶん早いですね。普通3月、ですよね。 小山:そうなんです。あんまり早いんで、毎年地元テレビ局が取材に来るくらいです。要するにさっさと卒業して、そのあとは大学受験に専念せよ、ってことだったらしいんですが、僕は当時進路に迷っておりまして。 高島:メディア関係とか、放送関係とか、を目指していたわけじゃ……。 小山:まったくない。なにせ、テレビもろくに見ていないわけだから。連載ですでに申し上げましたが、「詩人」になりたかったんですね、当時の僕は。 高島:「詩人」になる、というと大学は……。 小山:まあ、普通で考えると文学部、となるわけなんですけど、共通一次試験を大