カゴメは5日、原料にトマトが使われているケチャップやパスタソースなど、業務用や家庭用の計97品目を4月1日から値上げすると発表した。値上げ幅は4~13%。トマトの仕入れ値が、新興国のトマト需要の伸びなどで国際的に上がっていることが主な理由。主力商品のケチャップの値上げは、1990年7月以来、約25年ぶりになる。 値上げの対象は、輸入トマトの使用量が比較的多い製品。国産原料が中心のトマトジュースやトマト入り野菜飲料は対象外だ。 カゴメによると、2012~14年にかけて、加工品用のトマトペーストは46%、固形トマトは30%値上がりした。包装材の費用なども上がっており、「自社でのコスト吸収は、これ以上は困難と判断した」(広報)という。