広島市西部にある「五月が丘」という古い団地で、5月1日から3日間開催された「五月が丘まるごと展示会」。団地内の住人が自宅を開放し、趣味や特技を活かした作品展示やお茶会、映画上映会などを行うこのイベントは、今年で7回目を迎えるという。多くの人でにぎわったイベント当日、開催の経緯を知る事務局の倉本さんに話を聞いた。 街の元気をアピールし、住民も元気になるイベント 「五月が丘まるごと展示会」が初めて行われたのは2007年のこと。発起人は、この団地に住む彫金作家の坂田玲子さんと、陶芸家の山田順子さんだ。五月が丘に縁のあった画家の宮迫千鶴さんから、街ぐるみのアートイベントとして有名な「伊豆高原アートフェスティバル」の話を聞き、「五月が丘でもできないだろうか?」と考えたのが発端だという。 「五月が丘が『高齢化が進む団地』と紹介されているのをテレビで見たことがありますが、住民は全くそんなことは思っていま