東日本大震災を境に、自然エネルギーへの関心が高まり、さらには「エネルギーそのものを使わない暮らし」ということも言われています。では、どうしたらそんな暮らしができるのか──具体的なイメージは、なかなか湧かないものです。夏に限らず節電の求められるこれから、エネルギーとどうかかわっていくかについて考えてみましょう。 太陽光発電 再生可能エネルギーを固定価格で買い取る制度の後押しもあって、太陽光発電が注目を集めています。個人レベルでは、一日分の電力消費量をまかなおうとすると25㎡ぐらいの屋根面積が必要。初期費用も200万円ぐらいかかりそうですが、余剰電力を「売電」すれば15年ぐらいで回収できるといわれています。自宅で発電し、化石燃料による電力会社の電気を消費しないとすれば、たしかに自然エネルギーへのシフトとCO2削減に貢献することになるでしょう。 しかし、いま大事なことは、自然エネルギーへのシフト