全国で多発 防災備蓄倉庫の盗難 9月7日 16時13分 東日本大震災のあと、災害に備えるための「防災用備蓄倉庫」の整備が全国各地で進められていますが、こうした倉庫から発電機や非常食などが盗まれる被害が相次いでいることが、NHKの取材で分かりました。 資機材や食料が盗まれたのは、南海トラフ巨大地震や首都直下地震で大きな被害が想定される地域にある37の倉庫で、命を守るための備えに影響が出ています。 災害時に私たちの命をつなぐために欠かせない道具や食料がなぜ盗まれるのか。また、どう対策を取ればいいのか。高知放送局の野中悠平記者とネット報道部の後藤岳彦記者がお伝えします。 1つの事件から全国に 私たちが今回の取材を始めたのは、高知県宿毛市で去年、「防災用備蓄倉庫」に保管されていた発電機が相次いで盗まれる被害が出たことを耳にしたのがきっかけでした。 避難訓練などの取材に行くたびに目にすることが