ジャイアントパンダは実は甘党――。糖分をほとんど含まない竹を主食にするパンダは甘さを感じる能力があり、甘いものを好む習性があることを米国と中国の研究チームが確認した。米オンライン科学誌プロスワンに論文が掲載された。 研究チームは、中国陝西省で飼育されているパンダ8頭に、ふつうの水と糖分を含む水を与え、甘い水を好んで飲むことを確認。さらに、パンダの細胞から取り出した遺伝情報を分析した結果、果物などに含まれる果糖などに反応する受容体があることもわかった。 研究チームによると、パンダの祖先が果物などを好んでいて、その名残とみられるという。中国の飼育施設では、竹だけでなく果物もえさとして与えることがある。(ワシントン=小林哲)