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ブックマーク / remote.seesaa.net (14)

  • ベンチャーは全速力で駆け抜けろ

    先日現職の全体会議があった。四半期の成績、今後の目標などをCEOが説明するのが主な目的である。 その席でのことである。 会議の終わりになって、CEOが、 「この場で聞きたいような何か質問がありますか?」 という問いに対して、あるエンジニアが質問した。 「現状で、たとえば売り上げがまったくたたない場合だとして、会社は何年持ちますか?」 うーむ。日でこんな質問を社長に投げつけるやつは即左遷であろう。 まあ、キャッシュがどれくらいあって、どれくらい今の人員でやっていけるか、という質問と置き換えられる。 「約3年は大丈夫だよ。ははは。」 即答である。 これにはいろんな反応があるが、概ねエンジニアとしては十分な期間であるという感触である。 もともと2-3年ぐらいで転職することが一般的なようなので、3年出来るだけのことをして駄目なら安く売り飛ばされるか、解散か、成功すれば高く売り抜けるかという世界で

    ベンチャーは全速力で駆け抜けろ
  • ドラえもんの道具

    最近、子供とドラえもんを見ていたときに気付いたことがある。 ドラえもんの出す道具の一つの特徴として、「空間」があるのだ。 つまり野比家ような狭い東京の一戸建て(といっても東京では十分広いが)で育つ子供にとってはうれしいであろう、地下のスタジオとか、亜空間の砂漠とか。秘密の隠れ家とか。 そこで大喜びして遊ぶ子供たち。 日にいるときは何の違和感もなく見ていたものだ。 オタワに来て見ると、それは不思議な感じである。 人間の感覚から言うと、ほぼ無限に広がる平地がある。 車で何時間も途方もなく何もない平原を走った後で、地図で確認してみると、地図上の恐ろしく狭い範囲であることに愕然とする。 こちらの子供たちには、空間自体に対する憧れはないのかもしれない。 今更ながら思うのは、日人の緻密な物造り、パッケージングへのこだわりはこの空間への憧れがあるからであろう。 もし日人全員がカナダに丸ごと移住して

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  • スデニコノ否塞ノ運ニ際ス

    坂の上の雲では、日清戦争についてこうある。 「派閥抗争は老朽化した国家の特徴である。かれらは敵よりも味方のなかの他閥のほうをはるかに憎む」と、なげいた。 結果は、丁汝昌の心配どおりになった。日の第二軍が上陸するや、清国陸軍はほとんど抵抗することなく砲台をすてて逃げた。 要するに日清戦争は、老朽しきった秩序(清国)と、新生したばかりの秩序(日)とのあいだにおこなわれた大規模な実験というような性格をもっていた。 中略 「もとより一、二の君臣の罪ではない。制度がわるいのである。その従来墨守してきた清国の制度の幣こそこの主要原因である。たとえば、官吏を採用するにあたって、文章試験をおこない、文芸の士を官僚に採用する。それが階をすすめて政治をとるにいたる。その制度はすでに千年前のものであり、依然として千年後にもそれを墨守している。なるほど制度そのものからいえばこれはかならずしも善美でないとはいえ

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  • 激務の3連休

    この3連休猛烈に忙しかった。 何が忙しいかったかというと家事である。 普段在宅勤務のに家事は頼りがちであるのだが、ここのところ急ぎの仕事が入ってその対応で忙しい。 よって週末は家事と子供の相手を100%私がすることとなったのだ。 一日目は久しぶりの料理などで張り切ってこなした。まあ、何とかなるかなーといった感じであった。 に「家事も大変でしょう?」と聞かれても 「まあ、何とかなるよ」 とか言う余裕もあった。 しかし立ち仕事が多いので足が疲れる。 二日目は子供二人連れての買出し。さならが店内を走り回る小動物二匹。 娘1「トイレー」。 娘2「のど渇いたー。」 娘1「あれほしいー。」 代わる代わるの攻撃である。いつもなら家族四人だから一人ずつ対応すればいいので、まだましなのだが、二人同時攻撃は厳しい。 三日目。なんだか、ずっとご飯のこと考えてる。合間に子供の相手、そして洗濯。 定期的に発せら

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  • いいところを伸ばす教育

    上の娘の小学校での順応力には驚くものがある。 日の幼稚園では、人の後から付いて行くようなタイプで、何か聞かれてももじもじしていて、頼りない感じであった。 しっかりものの同級生の友達に、子分のようにあしらわれていた。 これを見ていて、「うーむ。どこにでもいそうな頼りないオットリした人間に育ちそうだなあ。」 と思っていた。 そんなタイプなので、英語も出来ない環境に放り込まれて、「学校に行くのはいや」、とか言い出すのではないかという心配もあった。 しかし、娘の話を聞いていると、言葉も通じないのにどんどん積極的に手を上げて色々挑戦しているらしい。 朝礼なんかで一人がカナダの国旗をもって、周りで生徒がカナダ国歌を歌うというようなときも、自分からやらせて貰っているらしい。 そんな恥ずかしいこと、俺にはとても出来ないぜ.. 彼女はそんなことできるタイプじゃなかったのだが。 そんな彼女が春休みには、近所

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  • 教科書がないカナダの小学校

    カナダの小学校の低学年では教科書が無い。 どんな風に授業を進めているのかというと、こういうプリントを配って課題をこなしているようである。 興味深いのは、日で言う時間割というものが曖昧ということである。 今から、国語、算数、図工、というように単位ごとに区分けされているわけではないようだ。 先のプリントを見ると、まず英文を読ませているが、出てくる単語の数をカウントさせている。 で、話の内容を絵に描かせている。なるほど、文章の読解力も絵を見れば、ある程度わかるというものだ。 子供にしてみれば、単に文章を読む、という授業は考えただけでウンザリであるが、絵を描く、となると俄然張り切る、ということなのであろう。 ほかにも、足し算の結果で色を塗り分けたり、 紙の雪だるまを実際に作りながら、その作り方を書いていくなどである。 こうした教材も、それぞれの先生の工夫なのである。 一クラス20人程度までで、ア

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  • カナダ人のノリ?

    最近また人の出入りが賑やかだ。 まず私を採用した人事部長が辞めた。 日ごろ働かされすぎ(といってもほとんど残業はしてない)で不満が溜まっていたところに、社長が夜自宅につまらない仕事で押しかけてきたのが許せなかったという。非常識にも程があるとか。 そんなんじゃ日で働けないぞ!(働かんて) 後任の人事部長は大企業からの転職で、大企業風を吹かせているのが鼻につくタイプ。 (私もそう思われてたりして) その後、私を採用した開発の部長があっさりとクビになった。どうも会社の成長分野への対応が甘いということらしい。 うーむ。これで私を採用した人たちが居なくなった。 不安が募るぜ! こちらの後任の部長、着任後、颯爽と一ヶ月の休暇に突入。 「結婚15周年なもので、ギリシャに行ってきます。」 ということを入社時の契約に入れ込んでいたという。 すぐにでも居なくなった部長の変わりのデシジョンが必要で部署が混乱し

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  • 日本企業はやっぱり違う

    今の仕事では、アメリカ・ヨーロッパのプロジェクトもあれば、日プロジェクトも関わる。 やはり日の顧客は特徴的で面白い。 ・要求仕様があいまい ・業務分担があいまい ・契約があいまい ・パートナーといいながら、下請け ・発注主は殿様。下請け間でよきに計らえ である。 私も、前職で海外の企業との取引に関わったことがあるので、両方の言い分がよくわかる。 こちらのエンジニアと話をすると、フラストレーションたまりまくりである。 「なぜ契約書を無視するんだ?」 「なぜ仕様が勝手にころころ変わるのに、いちいち対応しないといけないんだ?請求しろ」 「なぜ彼らのライブラリのデバッグを我々がしないといけないのだ?」 「発注主がなんでちゃんとプロジェクトマネジメントしないんだ?」 という具合である。 一方で日企業の立場でいると 「なぜプロジェクトが遅れているのに、のんきに休んでやがるんだ。」 「いちいちド

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  • 日本人と英語の関わり方

    先日偶然再会した韓国人の知人から面白いを借りた。 言葉と教育 中島和子(トロント大学教授・カナダ日教育振興会名誉会長) 海外子女教育振興財団というところから出ていて、Amazonでは見つからなかった。 「海外で子どもを育てている保護者のみなさまへ」 というサブタイトルがある。 かわりにこういうは見つかった。 バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること 中島 和子 今回読んだは、どうやって二ヶ国語の習得を成功に導けるか。子どものアイデンティティをどう育成していくか、がテーマとなっている。 研究成果を元に客観的な分析がなされている。 まず重要なのが母語(日人にとっての日語)がいかに重要かという説明がある。 あのヘレン・ケラーの話にもあるように、初めて「水」ということばを覚えるためには、流しの水、プールの水、雨の水、コップの水、シャワーの水などいろいろな形の「水」をま

    日本人と英語の関わり方
  • 「仕事は7.5時間で終わらせる」への質問

    仕事は7.5時間で終わらせるというエントリーに結構な反響があったので、コメントの疑問などに答えてみます。 実際どのくらい効率的なんでしょうか。またどうやって効率を計測しているんでしょうか。その辺を詳しく知りたい! アウトプットを定量的に測ることができる、ということか?永遠の課題に思えていたけど。 人それぞれで違う業務を行っている以上、アウトプットを正確に計測するというのは、こちらでも難しい問題です。 ただ、だからといって労働時間で測ることはないです。 長い会議は誰のためにあるのだろう。残業代稼ぎか? 偉い人への丁寧な説明のために多くの時間を割いていた気がします。 進捗報告用エクセル命の某社とはえらい違いだ。 はい。前職の関係者ですか? 立って会議するのはよさそう。でもちょうどいい高さにテーブルがない /立ち話の延長なのでいらないのかな? テーブルは使っていません。報告だけなので。 ホワイト

    「仕事は7.5時間で終わらせる」への質問
  • 住みたいところに住める俺: 仕事は7.5時間で終わらせる

    今のカナダの会社では5時にもなると半分以上の人間が帰る。 原則7.5時間働けばいいというルールなので、朝早く来る人は当然早く帰る。 7.5時間以上がんばっても評価される仕組みではないのだ。 評価はその時間でどれだけアウトプットが出せたかで決まる。 これは私がシリコンバレーにいたときの現地のメンバーも同じような感覚でやっていたので、北米的には普通なのかもしれない。 なので、時間内に何とか終わらせようという気持ちがそこここで感じられる。 この3ヶ月で見た感じだと、その工夫の一つにはミーティングへの時間の割き方が日とは違う。 ・基的には定例会議はない。 ・ミーティングは30分単位が基。 ・重要かつ急ぎのプロジェクトの場合、毎朝進捗確認はやるが、15分程度。立っておこなう。 ・2-3人での、ちょっとした相談や、決断は担当者のキューブへ押しかけて行う。 ・その際も、異常に早口で、即決する傾向あ

    住みたいところに住める俺: 仕事は7.5時間で終わらせる
  • 「縮んでいく日本」を読んで

    縮んでいく日という記事を興味深く読んだ。 特にすごいのはアフリカで、年率20%で携帯電話のユーザーが増え、ガボンでは固定電話が数%しか普及してないのに、携帯電話の普及率は50%を超えている。 昔デジタルカメラ出始めのころに、コニカの社長が、日経ビジネスで 「世界ではまだまだ銀塩カメラの普及率すらxx%です。デジタルカメラの便利さはわかるが、銀塩カメラの市場もまだまだ大きい」(詳細は失念) というようなことを書いていた。 で、結果現在のありさまである。 固定電話が普及しなくてもより安く整備できる携帯というインフラがあれば順番に進む必要はない。 よく言われる老害論争の問題点というのはここにもあるように思う。年寄りは、これが順番に進むと思うのか新しい世界への飛躍が出来ない。 ガボンにキャリアなんかないから、ノキアが端末から基地局からオペレーションまで全部やって、アフリカで大もうけしているという

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  • 開発スタイルの違い

    のベンダーとの打ち合わせのときのことだ。 パフォーマンスが出ない件で、それについて議論していた。 ベンダーの開発リーダーと、私とアーキテクトとでのやりとりである。 開発リーダー「...という設計になっています。」 私「ということは、ここがボトルネックになっている可能性がありませんか」 開発リーダー「少々お待ちください」 電話をかけに行く。 暫くして、 開発リーダー「すいません。先ほどの説明は間違っていまして、xxでした。」 アーキテクト「では、なぜここにキューが二つもあるんですか」 開発リーダー「ちょっと待ってください。」 また電話。 開発リーダー「ここは、担当者が換わったので、それぞれでキューを設けてたみたいで」 アーキテクト「なるほど。これは無駄ですよね。」 開発リーダー「そうですね。」 という調子で、説明も二転三転するし、確認の電話が多い。 うーむ。典型的な展開だ。 全体像を把握

    開発スタイルの違い
  • 淡白な。

    「彼は今日限りだから。もう戻ってこないよ。」 昼過ぎに上司からの一言だ。 中国系の同僚エンジニアが辞めた。 机をみると、作業中のモニターとか、飲みかけのコーヒーとか、べたべたと張られたポストイットとか、いつもと何も変わらない。 ちょっとトイレにいってるだけのように見える。 となりにいる同じく中国系のエンジニアに話を聞いてみた。 私「なんで辞めたの?転職?クビ?なんか知ってる?」 「知らない。急だったね。彼は一年ぐらい勤めてたかな」 同じ中国人同士でも話してないのか。 しばらくするとグループミーティングが召集された。 お、彼の話とか、引継ぎの話かな? 上司、サンドイッチいながらミーティング開始。 いろんな話題がでる。 が、彼の話は一切触れず、ミーティング終了。 彼が担当していた分野は会社としてこれから力を入れていくところなのだが。 うーむ。なんとも淡白だ。 前職を辞めたとき、挨拶とか花束と

    淡白な。
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