7月の話なのですでに旧聞に属するが、ひょんなことから、南米はブラジルで毎年開催されている「FISL」というイベントに呼ばれて参加してきた。FISLというのは「Forum Internacional Software Livre」の略で、「自由ソフトウェア国際フォーラム」とでも訳せようか。日本ではほとんど知られていないと思うが、おそらくは南米最大のフリーソフトウェア/オープンソースに関するイベントである。今年で14回目という、なかなか歴史ある催しだ。今年は7月3日から6日まで開催された。 ブラジルは知名度こそ高いものの、距離的には日本から最も遠い国と言われる。実際今回の旅も、経由地の北米まで飛行機で10時間以上、そこからさらにブラジルまで10時間以上と、空港での接続時間を入れればゆうに24時間を超えるという長丁場になった。 さらに、ブラジルは最近では珍しくなった渡航にビザが必要な国であり、こ