正義感が強く、これだというものに情熱を注ぎ込むAくんが目指したのが弁護士だった。学部2年の春、司法試験サークルに入ると、一心不乱に勉強した。サークル部長にもなり、切磋琢磨する仲間たちとは親友になった。 「こんな親に似ず、しっかりとしていました」。父親は少し照れながら、そう話した。 アウティング仲間たちと一緒に目標に向かって、充実した人生を送っていた。あの事件までは。 家族によると、Aくんの遺書や残されたメッセージなどから浮かんだ事件の経緯は、以下の通りだ。 2015年春、一橋大学ロースクールで出会った同級生Zくんに、Aくんは「好きだ、付き合いたい」と告げた。Zくんの答えは「付き合うことはできないけど、これからもよき友達でいて欲しい」。Aくんは「ありがとう」「悲しいけどすげー嬉しかった」と返した。 だが、約3カ月後の6月24日、Zくんは同級生たち9人でつくるLINEのグループチャットで、「お
HOME » 最新の記事 » お知らせ » SNSで中途半端な承認欲求が満たされ、渇望感を欠いてしまっていたら、ダ・ヴィンチはモナリザを描き上げていない可能性がある 何か思うことがあったり、世の中に対してすごく言いたいことがあったり、社会に対して「この部分を、このように変えたい」と感じることがあったとする。 それを誰かに聞いてもらいたい。共感してもらいたい。認めてもらいたい。実際に結果として残したい。 そんなときに、どうするか?ということを考えたので。 私は大学生の頃、何かすごく言いたいことがあった。「言いたいこと」というのは別に、何かを批判するとか抗議するとかそういう「物を申したい」という意味のことではなくて、何か、わからないけれど、自分の言葉で、伝える価値のある物語が、どこかにあるような気がしていた。 誰かに聞いてほしくて、そして共感してほしくて、でもすぐ近くにそういう人がいないような
宮崎駿(はやお)監督のアニメ映画「風の谷のナウシカ」(1984年)に登場する飛行装置「メーヴェ」をモデルにした小型飛行機が31日、北海道滝川市の「たきかわスカイパーク」で初めて公開飛行した。開発したメディアアーティストの八谷(はちや)和彦さん(50)=東京都=がパイロットも務める白い機体が上空を舞い、構想から13年をへた夢がかなった。 メーヴェは主人公の少女ナウシカが機体に腹ばいになって乗る飛行装置。東京芸大准教授でもある八谷さんが2003年にこれを模した機体の開発を始めた。幅9・6メートル、全長2・7メートル、重さ100キロ。尾翼はなく、ジェットエンジンの左右に木製の骨組みで羽を広げた構造で、詳細設計と製造はメーカーが担った。 試作機ができたのが3年前。国土交通省に手続きし、千葉県や滝川市で高度数メートル、十数秒間ふわりと浮く試験飛行の模様が動画サイトで人気を呼んだ。昨年から空を飛ぶこと
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