6月から住民税が去年の2倍以上にも増えたのは、定率減税廃止による増税と、税源移譲のためです。 99年から実施されていた所得税・住民税の定率減税について、政府は昨年半減し、今年は廃止してしまいました。所得税は1月に廃止され、住民税は6月に廃止されました。定率減税が廃止されたことによる増税額は、所得税で1兆3000億円、住民税で4000億円です。 ところが、今年は「所得税から住民税への税源移譲」が同時に行われました。これは、所得税を3兆円減らして、住民税を3兆円増やすというものです。このために、定率減税の廃止とあわせると、所得税が1兆7000億円減って、住民税が3兆4000億円増える結果になりました。このように、今年は、所得税の増税分も含めて、「住民税の増税」の形をとって、6月に一気に現実化したのです。 住民税が昨年の2倍になった人が多かったのは、課税所得200万円までの住民税の税率が、これま