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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/joyce (8)

  • 洗わないのがクールに イギリスで流行しだした「no wash」「low wash」

    手当たり次第に着た物を洗濯するのは環境に悪いしむしろ怠惰、という流れに(写真はイメージです) karenfoleyphotography-iStock <環境考慮か、コロナで働き方が変化したせいか、服を「洗わない・あまり洗わない」ことが突如トレンドになったが、僕はずっと前から実践している> どうやら僕は、流行の最先端を行っていたらしい。もう何年もの間、僕は、服を洗わないことに関して、もしくは無駄に・習慣的に服を洗わないということに関して、「哲学」を持つ(僕の知る限りで唯一の)人物だった。 でもイギリスではここ数カ月で、「no wash(洗わない)/low wash(あまり洗わない)」スタイルがむしろファッショナブルになってきたようだ。この「動向」についてさまざまなメディアで目にしたし、世間は僕がこれまでいつも言っていたような論調に帰結しているが、とはいえこの流行を支持する最近の人々は僕より

    洗わないのがクールに イギリスで流行しだした「no wash」「low wash」
    yyamano
    yyamano 2023/07/07
  • 移民問題が「タブー」でなくなったわけ

    ここ数年、僕たちイギリスの国民は、一部の政治家からこんな寛大な言葉を聞かされてきた。移民について懸念するのは、決して人種差別なんかではないですよ――。 こんな「お許し」が出たのは、大きな変化だ。10年以上にわたり、多くのイギリス人が移民の大量流入に懸念をおぼえながらも、そんな心配を口にしようものなら非難されてきたのだから。僕の友人の1人も、大量の人々を外国から輸入するという事実上の「政策」をずばり批判したために、事あるごとに人種差別主義者だと非難されていた。 僕は、もっと慎重に発言するようにと彼をたしなめたこともあった。それに正直に言うと、数年前ならこのブログにこんなことを書くのすらためらわれただろう。 イギリス政治に関心のある人なら、2010年の総選挙でのあの出来事を覚えているかもしれない。当時のゴードン・ブラウン首相が遊説中、テレビカメラの前である熱心な労働党支持者の女性から移民問題に

    移民問題が「タブー」でなくなったわけ
    yyamano
    yyamano 2014/07/17
  • 即位60年、イギリス人にとっての女王とは

    2月6日、イギリスのエリザベス女王は即位60年を迎えた。僕だけじゃなく大多数のイギリス人が、エリザベス女王以外の君主を知らないというのは、改めてすごいことだと思う。 僕が人生で最初に体験した「歴史的瞬間」は、僕がまだ7歳だった1977年――エリザベス女王の即位25年だった。幼くてまだあまり時間の概念がなかったけれど、それでも25年は長い年月だというのは理解できた。 もちろん、女王の即位25周年は、記録に残したり勉強したりするようなたぐいの厳密な「歴史」ではないだろう。女王が今や50周年も60周年も通過して、さらにこのまま歴代最長記録を塗り替えそうな勢いだから、なおさらだ。でも僕にとってはとても重要な時だった。この即位25周年はまさに、子供の僕が「イギリス政府とは何か」という事実を理解しはじめた年だからだ。 女王の夫がなぜ国王ではないのか(僕は国王になるのが当然だと思っていた)、教えてもらっ

    yyamano
    yyamano 2012/02/28
    僕はイギリス国歌にも賛同できない。・・・国歌を変えられたらいいのにと思っている。そう思う一方で、うまくいっているかぎりは何も変える必要がないと考えている
  • 消えゆくパブとパブ文化を救え

    東京に住んでいたとき、銭湯がつぶれてしまったのを見ると、とても悲しかった。銭湯は驚くべき速さで数を減らしていった。 銭湯はそれぞれに個性を持っていると、僕は思っていた。単に堂々たる建物だとか、リラックス空間だとかいうだけではない。銭湯は人々が出会い、交流し、会話する場所だった。 最近になって知ったのが「境界域」という概念だ。境界域とは、普段の社会的な交流における限界のラインが、いくぶん拡大する場所のこと。銭湯がまさにこれに当たる。いつもなら目を合わせようともしない人々が、言葉を交わし始め、時には知り合いにさえなる(ひょっとして裸でいるせいなのかもしれないが)。 だから、僕のお気に入りの「2002年版銭湯マップ」を持って銭湯めぐりに出掛けたのに、銭湯があったはずの場所がぽっかり空き地になっていたり、味気ない新築マンションになっていたりすると当にがっかりしたものだ。 ■銭湯とパブは絶滅危惧種

    yyamano
    yyamano 2012/02/07
    多くのパブが最近、レストランに姿を変えている(大抵インド料理のレストランだ)。
  • イギリス人のイマ風「王室観」

    人は飛行機に乗るとどういうわけか感情的にもろくなりやすい――僕の友人の「持論」だ。おそらくそれは、機内の薄暗さと閉じ込められた空間が、子宮の中にいた時の気持ちを思い起こさせるからかもしれない。あるいは、乗務員や管制官などの「大人たち」に身の安全を委ねるから、誰もが一時的に子供みたいな立場になるからかもしれない(たとえ飛行機で飛ぶのなんてちっとも怖くない、という場合でも)。 僕は彼のこの理論をなるほどと思った。長時間のフライトで映画を見ると、不覚にも泣いてしまうことがあるからだ。いつもなら僕は、そうやすやすと映画で涙を流すタイプではない。なのに機中では『クジラの島の少女』(お子様映画だ!)でグッときてしまったのを覚えている。ニューヨークに到着する飛行機の中で、「パッヘルベルのカノン」を聴きながら目が潤んでしまったこともある。 だが何より涙をこらえきれなかったのは、映画『英国王のスピーチ』でコ

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    yyamano 2011/06/11
    女王は「抽象としての君主」などではなくて生身の人間だということ。それも、20年も昔に引退していてもいい年なのにまだ働き続けている人、という感覚だ。
  • エセ「スーパードライ」に物申す

    欧米人が日暮らしをしていて何と言っても気になることの1つは、しょっちゅうおかしな英語を目にすることだろう。 特に多いのは、服のプリント。最初のうちは、めちゃくちゃウケる。そのうちに、ただ馬鹿馬鹿しいと思うようになる(そして「日初心者のガイジン」がそれらを面白がっているのを見ると、「君たちにとってはまだ珍しいんだね」と上から目線で見てしまう)。やがてはすっかり慣れっこになって、よほど笑えるものでないかぎり、特に気にも留めなくなる。 イギリスに帰ってきて、今度はあちこちでおかしな日語を目にするようになった。 それは......「極度乾燥(しなさい)」。 何で命令されるの? 何を乾燥しろっていうんだ? カッコで(しなさい)というのはなぜ? 「会員商な」と胸にプリントされたTシャツを着た男も見かけた。彼とすれ違ったとき、僕はこの変てこな言葉に続きがあるのかと、思わず振り返ってTシャツの背中を

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    yyamano 2011/03/08
    ベルギーでも大人気との噂。2010年にはSFにも進出。こっちでもたまに見かける。
  • ロンドンの「難あり」公共交通を救うのは

    16年余りの外国暮らしの間に、僕は何度かイギリスに戻ることがあった。そのたびに嫌というほど感じたのは、公共交通機関がどんどん悪化していったということ。時には状況が少しばかり前進していることもあったが、それには必ず後退がついて回るのだ。 たとえば、列車の車両内がより明るくて清潔になったとする。すると今度は運賃が劇的に値上げされる。運行が今までより時間に正確になったとする。すると次には1日の運行数が減らされ、停車中の時間調整も長くなって目的地まで結局は長い時間がかかるようになる。 僕は公共交通機関についてはちょっとうるさいタイプだ。公共交通は、経済や環境にとってものすごく重要というだけではなく、国の健康度を示すバロメーターのようなものだと僕は考えている。 公共交通機関がお粗末な国は健全ではない。残念ながら僕の人生において、イギリスの公共交通機関は次第に「ダイヤが乱れがちだが上等」という状態か

  • 僕の秘密のニューヨーク案内part4

    ちょっとしたディテールや一味違うひねりが随所に見られる建物には、強く惹かれてしまう。ブルックリンで僕は、そんな建物をたくさん見つけてきた。プロスペクトパークのすぐそばにあるのもその1つ。それを見たいがためについつい回り道してしまうような建物だ。 ブルックリン8番街にあるモントーク・クラブの建物は、1889年に設立された紳士の会員制クラブだった。 会員にはブルックリン橋完成後の近代ブルックリンの町づくりで中心的役割を果たした多くの重要人物が名を連ねていた。進化するブルックリンの社会的地位に見合う「社交拠点」の場になる----それがこのクラブの構想だった。紳士たちが集い、アイデアを交換し、友人を作る場所だ。 ドアの上には、この建物の創設を記念する表示が掲げられている。当時まだ「ファッショナブル」とは程遠かった地域にとって、この建物の建設は偉大な功績だった。そしてそれは、その後に訪れる黄金時代の

    yyamano
    yyamano 2010/09/29
    ブルックリン8番街にあるモントーク・クラブの建物は、1889年に設立された紳士の会員制クラブ。白人入植者がアメリカに到着する以前と後の、アメリカ先住民たちの暮らしを物語る彫刻
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