先日の例を見て“広告業界の悪しき伝統「カンパコ」*1を想起しました”と id:koikekaisho さんからコメントがあり、私も思い出したので手動写植機を操作していた頃の方法とあわせて、本文の「カンパコ=完全箱組」に関して少し……*2。 「完全箱組」とは、ツメ組みで段落の頭から最後までをキッチリ箱型に収める組み方で、最終行も行長ピッタリに揃える。コメントに応えて書いておいたが、手動機を操っていた頃の広告やカタログのボディコピーはそんな「完全箱組」バッカリであった。 私の付き合っていた広告代理店のコピーライターは、例えばレイアウトスペースが12Q*22字詰めの場合、【12Q*22字=264=11Q*24字】といった計算式で24字詰めで原稿を書いてくる。もちろん約物は半角扱いで、文字の並びによっては拗促音も……。 ツメ文字盤がなかった頃は、12Qの文字を11H送りで印字するのだが当然のこと漢